アトムが涙を見せる予告編も…Netflixシリーズ「PLUTO」世界最速ジャパンプレミア開催決定
手塚治虫原作の漫画を浦沢直樹がリメイクした名作をNetflixがアニメーション化する「PLUTO」が10月26日(木)より配信される。このたび、本作より予告編、キービジュアルが解禁となった。
マンガの父と呼ばれる手塚の代表作「鉄腕アトム」の一遍として人気を博した「地上最大のロボット」を、「20世紀少年」、「YAWARA!」、「MONSTER」などの漫画家、浦沢と長崎尚志がリメイクした「PLUTO」を原作とする本作。人間と高性能ロボットが共生する近未来を舞台にしたサスペンスドラマとなっており、手塚治虫文化賞マンガ大賞をはじめ、“漫画界のカンヌ”と称されるアングレーム国際漫画フェスティバルのインタージェネレーション賞を獲得するなど高い評価を得ている。テレビアニメ「鉄腕アトム」の放送から60年となる2023年、「鉄腕アトム」の制作スタッフにも名を連ねたMAPPAの創設者、丸山正雄の手によってアニメ化される。主人公ゲジヒト役に藤真秀、アトム役に日笠陽子、ウラン役に鈴木みのりら声優キャストが名を連ねるほか、安元洋貴、山寺宏一、木内秀信、小山力也、宮野真守、関俊彦らが出演。
今回解禁となった予告編は、戦争に派遣された世界最高水準のロボットの一人であるモンブランが、目の前に広がる荒廃した戦場を見て「僕たちは正義のためにここに来たんだよね?僕たちはなにをやっているんだろう…」と呟くシーンからスタート。そこからロボットでありながら、自らの行為に苦悩する切ないシーンから切り替わると、刑事ロボットであるゲジヒトが“人殺しの機械”と吐き捨てられ動揺する姿が。そして、ピアノの音色に感動するノース2号(山寺)、他者への共感を示すウランなど、ロボットが感情を露わにする場面が映し出されている。なぜ、人は憎しみ合うのか?なぜ、ロボットが涙を流すのか?という問いかけに、アトムの生みの親でもある天馬博士は「その時、誕生するのだ。地上最大のロボットが」と発言。壮大な世界観の中で描かれる激しいアクションと、心に響くセリフの数々に期待が高まる映像となっている。
あわせて解禁となったキービジュアルには、妹のウランを背中で守りながらプルートゥと対峙する、鋭い剣幕のアトムの姿が。「だれか、この憎しみを止めてくれ。」というコピーと赤い背景が印象的なものとなった。ついにその姿が明らかになったプルートゥの真の狙いは本編でどのように展開していくのだろうか。
また、劇中の場面写真も一挙に解禁。アトムやウラン、お茶の水博士や天馬博士など馴染の深いキャラクターたちの表情を写したカットに加え、プルートゥの姿も写されている。物語の始まりとも言える、主人公のゲジヒトが事件を追うきっかけとなった“人間の痕跡が全く残っていない殺人現場”のカットなど見応え抜群の12点となった。
さらに、本作の世界独占配信の開始を記念し10月20日(金)に「世界最速ジャパンプレミア」の実施が決定。構想、制作に約10年を費やし、異才たちの才気を結集させて完成した本作をどこよりも早く大スクリーンで体感できる機会となっている。また、ゲジヒト役の藤、プルートゥ役の関が登壇することも明らかに。一般応募の期間は特設サイトにて10月3日(火)正午12時から10月10日(火)18時までとなる。
ビジュアルのコピーにもある「だれか、この憎しみを止めてくれ。」という悲哀に満ちた心の叫びの裏に一体なにがあるのだろうか?世界を破滅へと導く史上最悪の「憎しみの存在」を前に繰り広げられる物語を楽しみに待ちたい。
文/鈴木レイヤ