中島健人が見せる役者としての新たなフェーズ!骨太の社会派サスペンスで政治家秘書役を熱演

コラム

中島健人が見せる役者としての新たなフェーズ!骨太の社会派サスペンスで政治家秘書役を熱演

中島健人主演×堤真一の初タッグで贈る『おまえの罪を自白しろ』(公開中)。『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23)、ドラマ「Mother」の水田伸生監督がメガホンを取り、真保裕一の人気小説を映画化した社会派サスペンスだ。池田エライザ山崎育三郎、中島歩、美波、尾野真千子ら豪華俳優陣が脇を固めている。

【写真を見る】中島健人の気迫みなぎる演技に圧倒される!(『おまえの罪を自白しろ』)
【写真を見る】中島健人の気迫みなぎる演技に圧倒される!(『おまえの罪を自白しろ』)[c] 2023『おまえの罪を自白しろ』製作委員会

これまで俳優として恋愛&青春モノのイメージが強かった中島だが、『ラーゲリより愛を込めて』(22)での好演を経て、ますます演技に深みが増している。そこで今回は、彼のこれまでの出演作品を軽く振り返りつつ、近年の役者としての躍進ぶりを振り返ってみよう。

20代前半には『黒崎くんの言いなりになんてならない』が大ヒット!

これまで数多くの映画・ドラマで主人公を演じてきた中島。20代前半の出演作のなかでも特に話題となったのは、人気少女コミックの実写化『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16)だろう。この作品は、両親の転勤によって学園の寮で暮らすことになった女子高生の由宇(小松菜奈)が、寮長である“白王子”こと白河タクミ(千葉雄大)に憧れを抱きながらも、副寮長の“黒王子”こと黒崎晴人に次第に惹かれていく青春ラブストーリー。中島が演じた晴人はドS男子で、普段は横暴ながらも、時折見せる優しい一面にはギャップ萌え必至!

拓実と順(芳根京子)は担任からイベントの実行委員に任命され…。(『心が叫びたがってるんだ。』)
拓実と順(芳根京子)は担任からイベントの実行委員に任命され…。(『心が叫びたがってるんだ。』)

そして大ヒット長編アニメを実写化した青春映画『心が叫びたがってるんだ。』(17)では、人付き合いが苦手で思っていることを素直に言えない男子高校生の坂上拓実役に。それまで彼が演じたなかでは最も内向的な役柄だったが、想いを人に伝えることの大切さを教えてくれる等身大の演技に胸が熱くなった。

繊細な演技で魅了した『心が叫びたがってるんだ。』
繊細な演技で魅了した『心が叫びたがってるんだ。』Blu-ray & DVD 発売中! Blu-ray:7,480 円(税込)  DVD:6,380 円(税込)  [c] 2017 映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 [c] 超平和バスターズ

近年では役者としての幅が広がる難しい役柄にトライ!

近年は大人の色香漂うクリエイティブ系ビジネスマン役にもトライ。それが大ヒット韓国ドラマを日本リメイクしたラブコメディ「彼女はキレイだった」(21)だ。無職でサエない残念女子が、自分の代わりに親友を初恋相手に再会させたことで巻き起こる騒動を描く。この作品で中島が演じたのは、ヒロインである佐藤愛(小芝風花)の初恋の相手であり、ニューヨーク帰りのイケメン副編集長である長谷部宗介。仕事においては妥協を許さずクールで厳しいところもあるが、再会するまで16年間にわたり愛を想い続ける一途な男性を体現し、世の女性たちをキュンキュンさせた。


同じく『桜のような僕の恋人』(22/Netflix)で演じた役柄も、一途で誠実な青年だった。彼が扮した朝倉晴人は、一目惚れした美容師の美咲(松本穂香)にふさわしい男になりたいと、諦めかけていたカメラマンへの夢を再び追いかけ始める男性だ。もともと原作本の愛読者だった中島は、晴人の揺るぎない愛をぬくもりあふれる笑顔で表現。難病におかされていることを告げずに晴人の前から姿を消した美咲に、真っすぐな愛を捧げ続ける主人公をピュアに演じきった。


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