ウディ・アレン監督最新作にして集大成!『Rifkin's Festival』海外版予告&場面写真

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ウディ・アレン監督最新作にして集大成!『Rifkin's Festival』海外版予告&場面写真

『ミッドナイト・イン・パリ』(12)、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(20)などで知られるウディ・アレン監督の最新作『Rifkin's Festival』が2024年1月19日(金)より日本公開されることが決定。あわせて海外版予告と場面写真が解禁された。

映画と美食の街として名高い、スペインのサン・セバスチャンで毎年9月に開催されるサン・セバスチャン国際映画祭。スペイン最大の国際映画祭であり、ヨーロッパにおいてカンヌ、ベルリン、ヴェネチアに次いで重要な映画祭に位置付けられるこの映画祭を舞台に、アレン監督が自身の集大成ともいえる映画愛にあふれた1作を完成させた。

ニューヨークの大学で映画学を教える教授で、売れない作家のモート・リフキン(ウォーレス・ショーン)は、妻スー(ジーナ・ガーション)に同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加。妻は有名なフランス人監督フィリップ(ルイ・ガレル)の広報を担当しており、彼が映画祭に同行したのは、いつも楽しそうな2人を横目に妻の浮気を疑っているからだった。リフキンが街を1人ふらついていると、突如、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』(65)の世界が目の前に現れる。さらに夢のなかでは、自分がオーソン・ウェルズ監督の『市民ケーン』(66)、ジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』(60)に出ていたりと、アレン監督も実際に敬愛する、傑作クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々に巻き起こる。そんななか、妻への疑惑のストレスで心気症となったリフキンは、美しい医師ジョー(エレナ・アナヤ)と出会う。

今回解禁された海外版予告は、リフキンが映画の広報をする妻に同行してサン・セバスチャン映画祭に訪れるところから始まる。妻スーと映画監督のフィリップは、美しい街と高揚とした映画祭の空気に包まれて急接近。1人苦虫を噛み潰したような顔のリフキンは、自分は何者なのか?なにを求めているのか?と自問自答しながら街をさまよう。なぜかボンゴを叩くフィリップに、踊る妻、そして美しいスペイン人医師ジョーとの出会い。「人生は、まるで映画だ。人生は、ときに喜劇だ。ドラマチックで、ロマンチック。そしてミステリーだ」のコピーが往年のアレンの名作を彷彿とさせる。「あいつと寝たのか?」と問うリフキンに「一度も…。1回だけ。いいえ2回」と返す妻スー。最後はリフキンが男性に「いままでの人生を振り返ってみて気づいた。間違った決断ばかり。ここまで聞いて僕になにか言いたいことは?」語りかけるシーンで締めくくられる。

実際に第68回サン・セバスチャン国際映画祭にてプレミア上映され、映画祭は「ウディ・アレンは偉大な監督であり、映画史上最も重要な人物の1人だ」とコメントしている。主演のリフキンを演じたのは、ウディ・アレン監督作『マンハッタン』(79)で映画デビューを果たしたウォーレス・ショーン。『ラジオ・デイズ』(87)、『ウディ・アレンの影と霧』(92)、『メリンダとメリンダ』(05)など多数のアレン作品に出演する常連俳優が、アレンの分身とも言えるリフキン役を務める。『フェイス/オフ』(98)のジーナ・ガーションが妻のスー役を、『私が、生きる肌』(12)のエレナ・アナヤが医師ジョー役、『オフィサー・アンド・スパイ』(22)のルイ・ガレルが映画監督フィリップ役を演じている。

撮影監督は、『カフェ・ソサエティ』(17)、『女と男の観覧車』(18)、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』でもアレン監督とタッグを組んだ、83歳の巨匠ヴィットリオ・ストラーロ。アレンとの4度目のコラボレーションでは、大西洋の青い海に面した街サン・セバスチャンの美しい風景と、ユニークなキャラクターたちを見事に捉えている。


ロマンチックコメディの名手であるアレン監督が、サン・セバスチャン映画祭を舞台に贈る、ビタースイートな物語の続報を楽しみにしてほしい。

文/山崎伸子

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