「劇場で観るべき作品」「一回観ただけじゃ足りない」感想コメントで探る「大雪海のカイナ」をリピートしたくなる理由
映画ファンが絶賛する「配役はみんな、これだ!と思わせるすばらしいキャスト陣」
純朴でおっとりしているけれど、いざという時には頼りになるカイナ、王女としての責務に向き合い、その重圧に苦悩しながらも民のために行動するリリハ。そんなカイナ役を演じた細谷、リリハ役の高橋らキャスト陣の演技に魅了されたというファンも。
「主人公カイナ役が細谷佳正さんで本当によかった。カイナの朴訥としてそれでいて物事の本質を見抜くキャラクターを不自然なく演じ切ったように思う。真っ直ぐで毅然としているけど、少し弱さや脆さもあるリリハを演じた高橋李依さんもよかった」
「不完全なカイナとリリハだから生まれた選択肢と決断。まだまだ子どもでクスッとさせられたかと思いきや、ものすごい勇気と行動力のカイナ。細谷佳正さんの息づかいも含めた表現力に感動しました。高橋李依さんのリリハもめちゃくちゃかわいい」
主人公2人以外にも、姉想いなリリハの弟、ヤオナ(声:村瀬歩)、強い忠誠心を持ったアトランドの親衛隊長のオリノガ(声:小西克幸)、黒い鎧に身を包んだ戦士、アメロテ(声:坂本真綾)といった魅力的なキャラクターが登場。
「アメロテ派の私としては、今回のアメロテは本当にステキ女子だった。かっこよくて、静かだけど大きな優しさを持っていて、自分の非を受け止めて相手を尊重できる心も持っている」
さらに、劇場版では新たにビョウザンというキャラクターが登場する。人類が繁栄していくためには大軌道樹を破壊しないといけないと考え、複数の建設者を機動させる。軌道樹を守ろうとするカイナたちと対立する役どころだ。そんなビョウザンの立場や心情についても、しっかりと考察するファンの声も寄せられている。
「ビョウザンは根っからの悪人というより、拗らせてたって感じ。りえりー(高橋李依の愛称)の“子ども”って感想がピッタリ。彼も幸せになっているといいんやけど」
「カイナ+リリハとビョウザンは、終始対比して描かれていたと感じる。信じ合えた二人と誰も信じなかった一人」
「それぞれのキャラクターに魅力的な活躍があり、ひたむきに最善を尽くす姿に背筋が伸びました」、「配役はみんな、これだ!と思わせるすばらしいキャスト陣でした」とあるように、一人ひとりの登場人物たちが自身の役割を果たそうとする姿勢、そして遺憾なくその魅力を体現したキャスト陣の熱演が、多くの映画ファンの心に響いているようだ。
日本が誇るトップクリエイターと業界を牽引してきたトップスタジオによって生みだされた『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』。カイナ、リリハたちはビョウザンの野望を阻止し、雪海の世界に平和をもたらすことができるのか?ハイクオリティの映像に音響、躍動感あふれるアクションシーンにも注目しながら、ぜひ劇場でそれらすべてを堪能してほしい。
構成・文/サンクレイオ翼