亀梨和也、初めてのスペイン旅に密着!『怪物の木こり』シッチェス映画祭の裏側を独占レポート - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
亀梨和也、初めてのスペイン旅に密着!『怪物の木こり』シッチェス映画祭の裏側を独占レポート

コラム

亀梨和也、初めてのスペイン旅に密着!『怪物の木こり』シッチェス映画祭の裏側を独占レポート

ワールドプレミアは拍手喝采!

現地時間10月13日。ついに迎えた本作の世界初お披露目、ワールドプレミア当日だ。同映画祭で本作は、世界中から選りすぐりのスリラー、サスペンス、アクションなどの作品がセレクトされるオービタ部門と、アジアの新作のショーケースであるフォーカス・アジアの2部門で出品。オービタ部門ではクロージング作品として上映された。

ワールドプレミアのチケットは1200席が即日完売した
ワールドプレミアのチケットは1200席が即日完売した

2019年の第17回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作を実写映画化した本作。凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生し、次のターゲットとしてねらわれたのは、弁護士の二宮彰(亀梨)だったが、彼は犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった。追う者と追われる者がどんどん入れ替わり、先読み不可能なストーリーが展開する。『十三人の刺客』(10)では観客賞を受賞するなど同映画祭の常連で、シッチェスでも絶大な人気を誇る“バイオレンスの巨匠”三池監督の最新作とあって、本作のワールドプレミアのチケットは1200席が即日完売となっている。

三池監督&亀梨のタッグによる最新作は、マスコミにも大人気!フライヤーを求めて次から次へと手が伸びた
三池監督&亀梨のタッグによる最新作は、マスコミにも大人気!フライヤーを求めて次から次へと手が伸びた

この日は、地中海を背景とした映画祭主催のフォトコールからスタート。会場で宣伝スタッフが本作のフライヤーを配ると、マスコミ勢から「私もほしい!」「こっちも!」と次々手が伸びるなど作品への注目度の高さを伺わせるなか、三池監督と亀梨が到着。ちなみにロストバゲージとなっていたスーツケースは無事に見つかり、この日亀梨は、フォトコールと記者会見にはそれぞれ事前に準備した衣装で。そしてワールドプレミアにはスペインで用意した衣装で参加した。三池監督がジャケットを脱ぎ背中に「シッチェス」とカタカナで描かれたTシャツを見せつけると、亀梨もジャケットをバッと翻してみせて会場の笑いを誘っていた。

三池崇史監督は「シッチェス」と背中に描かれた特製のTシャツで映画祭に参戦!
三池崇史監督は「シッチェス」と背中に描かれた特製のTシャツで映画祭に参戦!

記者会見では、MCから「亀梨さんは、シッチェス映画祭に初めて来られました。今回が最後ではないことを望んでいます」と歓迎された亀梨。「Bon dia(こんにちは)」と笑顔で切りだし、「Mucho gusto. Me llamo Kazuya Kamenashi(はじめまして。私は亀梨和也です)」と自己紹介。三池監督との初タッグへの充実度と共に、「次回またご一緒させていただける機会があるのであれば、もっと激しい、シッチェスの皆さんが好きなものを存分に詰め込んだ作品で戻って来られたら光栄です。そのためにもしっかりと準備をしたいと思います。『ハアー!』って」と両手を顔近くに添えながら、怪物やゾンビを思わせるポーズを披露して、記者を沸かせた。

現地の言葉で挨拶した亀梨は、大きな拍手を浴びた。舞台挨拶は「緊張しました」とのこと
現地の言葉で挨拶した亀梨は、大きな拍手を浴びた。舞台挨拶は「緊張しました」とのこと

19時からは、レッドカーペットを闊歩。ファンからサインや写真撮影を求める声が殺到するなか、スペインの地で歩くレッドカーペットに、亀梨は「こういった雰囲気を味わえるのは本当に貴重なことですし、ますます上映が楽しみですね」と興奮しきり。プレミア上映の会場となった「Melia Sitges Main Auditorium」は、三池監督&亀梨のタッグによる最新作を待ち望む熱気でムンムンだ。2人が登場するや黄色い声や指笛、無数の拍手が上がり、亀梨は「ワールドプレミアとして、この場に立たせていただいていることを光栄に思います。皆さんぜひ楽しんでください!Gracias!(ありがとう)」と大きな笑顔を見せ、ガッツポーツを掲げて盛り上がる観客と一緒にフォトセッション。2人は、そのまま会場で上映を鑑賞した。

完売、満員御礼の大盛況!三池監督と亀梨の登場に、拍手や指笛、大歓声が沸き起こった
完売、満員御礼の大盛況!三池監督と亀梨の登場に、拍手や指笛、大歓声が沸き起こった

上映前に「ドキドキしますし、ちょっとそわそわもします」とリアクションを心配していた亀梨だが、いざ上映が始まるや、冒頭の血しぶき飛び散るシーンから拍手喝采の大フィーバー。海外映画祭のスクリーンに、亀梨演じるサイコパス=二宮の美しくも妖しい笑顔がアップで映しだされる様子も震えるような迫力があり、二宮が変貌していく姿に観客も目を輝かせて見入っていた。二転三転するストーリー展開ののち、意外な結末へとなだれ込む本作だが、クライマックスでは「ワオ…」という驚きと共に拍手が上がり、上映後には万雷の拍手を浴びた三池監督と亀梨。舞台挨拶は「緊張した」という亀梨だが、上映中の観客の反応には「鳥肌が立った」とも打ち明けた。


シッチェスの観客は、二宮が変貌していく様子に目を輝かせて見入っていた
シッチェスの観客は、二宮が変貌していく様子に目を輝かせて見入っていた[c]2023「怪物の木こり」製作委員会

情熱の国スペインを訪れ、パワフルなシッチェスの観客、そして三池監督からもたっぷりと前向きな力をもらい、宝物となるような3日間を終えた亀梨は「3日間、天気にも恵まれて最高でした」と充実感いっぱい。

スペインでもあちこちでファンに囲まれた亀梨和也。紳士的な対応にファンも大喜び!
スペインでもあちこちでファンに囲まれた亀梨和也。紳士的な対応にファンも大喜び!

「ずっと亀梨さんのことが大好きなんです!」と勉強した日本語で熱烈なラブコールを送ったファンを含め、あちこちでサインや写真撮影を求める声が殺到するなど、海外での人気の高さも証明したが、三池監督が「スターですから」と楽しそうに話すなか、亀梨は一人一人と目を合わせて、紳士的かつ温かな笑顔でファンサービスに専念していた。弾丸スケジュールとなりながらも、誠実な亀梨の人柄が渡航チームの士気を高めていたことも印象的。亀梨は「またこういった映画祭に呼んでもらえるような自分になっていきたい、なっていこうと心に決めました。力をもらいましたし、監督がここで皆さんに歓迎されている姿を見させてもらい、まだまだ自分がやるべきことがあるなと改めて感じさせてもらいました」、さらに「シッチェスで感じたお客さんの熱量をエネルギーに、公開まではもちろん、公開後も駆け抜けていきたい」と力強く宣言していた。

取材・文/成田おり枝

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