韓国スパイアクションの金字塔『シュリ』、再び日本のスクリーンへ!カン・ジェギュ監督「胸が熱くなる」

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韓国スパイアクションの金字塔『シュリ』、再び日本のスクリーンへ!カン・ジェギュ監督「胸が熱くなる」

ハン・ソッキュ、ソン・ガンホ、チェ・ミンシク…ビッグネームのキャスティング秘話

本作には、ハン・ソッキュキム・ユンジンソン・ガンホチェ・ミンシクと今や韓国映画界の顔と呼べる俳優が揃っている。カン・ジェギュ監督は、この豪華なキャスティングにまつわるエピソードを次のように語った。

北朝鮮工作員役のチェ・ミンシクは、カリスマ溢れる演技で大鐘賞主演男優賞を獲得
北朝鮮工作員役のチェ・ミンシクは、カリスマ溢れる演技で大鐘賞主演男優賞を獲得[c]Samsung Electronics Co., Ltd.

「ハン・ソッキュさんは当時すでに有名ではあったんですが、映画俳優として韓国を代表する俳優だという肩書きまではなかったですね。ただ今後ドラマや映画を通して大俳優に成長していくだろうと考えていましたし、誰からも異論はありませんでした。やはり『シュリ』のあと、本当に有名な大俳優になりましたね。


また当時のソン・ガンホさんは、まだメインキャラクターを演じるほどのステータスにはありませんでした。でも私は『ナンバー・スリー No.3』(97)の演技を見て、リアリティに基づいた演技という概念を覆す、演技の限界を超えられる新鮮な俳優だと思いました。彼なりの独特のニュアンスやカラーを出してもらえるのではないかと考えて出演をオファーしました。
一方チェ・ミンシクさんは、当時すでにテレビでもうたくさんの顔を見せてくれた俳優だったんです。演劇で培われた力でいろいろなキャラクターを演じられる、いろいろな顔を持つ実力派俳優だと確信していました」。

そしてここで朗報が伝えられる。出資元だったサムソン映像事業団の廃業により、上映権の問題が解決できず長く鑑賞のチャンスが無かった『シュリ』が、権利関係がクリアしたことでとうとうスクリーンに帰ってくるのだ。本国での初公開から25年を記念する来年、韓国と日本で同時期に公開する計画を立てているという。司会の市山正三氏によれば、今日の特別上映について「一体どうやって許可を取ったんですか?」と興味津々な配給会社が何社もあったという。拍手で喜びを伝える観客に、カン・ジェギュ監督の顔もほころんでいた。

取材・文/荒井 南

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