コロナ禍に起こった株騒動を映画化『ダム・マネー ウォール街を狙え!』公開決定
コロナ禍の最中に巻き起こった、クレイジーな実話“ゲームストップ株騒動”を映画化する『ダム・マネー ウォール街を狙え!』が2024年2月2日(金)より公開されることが決定。あわせて、主演ポール・ダノ、監督クレイグ・ギレスピーのコメントおよび、場面写真が解禁となった。
SNSを通じて団結した無力な個人投資家たちが金融マーケットを席巻し、全米を揺るがす社会現象を巻き起こした2021年の“ゲームストップ株騒動”をもとに描く本作。『ソーシャル・ネットワーク』(10)の原作者でもあるベン・メズリックのノンフィクションに基づく本作は、ゲームストップ株に全財産を投じたローリング・キティこと、ごく平凡な会社員キース・ギル(ダノ)に焦点を当て、事件の驚くべき内幕を描きだしていく。『クルエラ』(21)、『アイ、トーニャ史上最大のスキャンダル』(17)のギレスピー監督がメガホンをとり、ピート・デヴィッドソン、ヴィンセント・ドノフリオ、アメリカ・フェレ―ラ、ニック・オファーマン、アンソニー・ラモス、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲンらが出演する。
ギレスピーは当時、24歳の息子と同居しており「息子は早い段階でゲームストップ株へ投資をしていたので、一連の出来事を逐一体験していた」と明かしている。また、「当時のアメリカは、新型コロナウイルスにより与えられた孤立感や社会的不安が深刻な問題になっていた。そこに現れた “ローリング・キティ”。ゲームストップ社の株がただ好きな、誠実で謙虚な平凡な男。このヒーローらしからぬヒーローが、世間の人々を夢中にさせ、感情を疲弊させ、ときに陶酔感を与えた。私は息子を通して、ゲームストップの物語のスリルや興奮、恐怖を味わった」と当時を振り返り、「“ゲームストップ株騒動”は単なる株取引の話ではない」と本作を描くに至った経緯を語った。また、ギル役のダノは「初めて脚本を読んだときすごい物語だと思いました。彼には独特のスピリットがあり、彼の動画が一番の決め手でした。初めて見た瞬間『この人と一緒に時間を過ごしたいな』と思い、キャラクターに共感し続けました」と語っている。
また、あわせて解禁となった場面写真では、ローリング・キティことギルの動画を徹底的に研究したダノをはじめ、各々がモデルとなった実在の人物へ寄せた役作りの成果が垣間見えている。
全米を揺るがした前代未聞の事件をユーモア満載で描く本作。はたして事件の内幕ではどのようなドラマが繰り広げられていたのだろうか?本作の公開を楽しみに待ちたい。
文/鈴木レイヤ