『ミツバチのささやき』の巨匠ビクトル・エリセ監督、31年ぶりの新作『瞳をとじて』公開決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『ミツバチのささやき』の巨匠ビクトル・エリセ監督、31年ぶりの新作『瞳をとじて』公開決定

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『ミツバチのささやき』の巨匠ビクトル・エリセ監督、31年ぶりの新作『瞳をとじて』公開決定

名作『ミツバチのささやき』(85)、『エル・スール』(85)で知られるスペインの巨匠、ビクトル・エリセ監督による31年ぶりの新作『瞳をとじて』が2024年2月9日(金)に公開されることが決定。このたび、本作のポスタービジュアルが解禁となった。

1985年、伝説のミニシアター“シネ・ヴィヴァン・六本木”で記録的な動員を打ち立て社会現象を巻き起こした『ミツバチのささやき』のエリセ監督が手掛ける本作。第76回カンヌ国際映画祭で31年ぶりの長編新作をカンヌプレミア部門にて発表されると、御年83歳、スペインが誇る伝説の巨匠復活のニュースに世界が歓喜した。長らくの不在を経て語られるのは、元映画監督と謎の失踪を遂げたかつての人気俳優、2人の記憶をめぐる人生と映画の物語。未完のフィルムが呼び起こす、記憶を巡るヒューマンミステリーとなっている。監督のデビュー作『ミツバチのささやき』に撮影当時5歳で見出され主演に抜擢されたアナ・トレントが50年ぶりに同じく“アナ”の名前を持つ女性を演じることも明らかになっており、ファンの間で話題となった。彼女はかつて失踪した元人気俳優の娘役という重要な役どころを演じる。

このたび、本作の日本版ポスターが解禁。ポスターには、映画館のスクリーンに投影された目を閉じた少女の顔に手を伸ばした、元映画監督のミゲルのシルエットが写しだされたもの。少女の正体、タイトル『瞳をとじて』の意味に興味がそそられる1枚となった。


31年ぶりにエリセ監督が描きだす記憶を巡る壮大な叙事詩。本作のラストがもたらす圧倒的映画体験をぜひスクリーンで楽しんでほしい。

文/鈴木レイヤ