“癒し系おっさん“の名言が疲れた心にぶっ刺さる！映画『つんドル』の人生迷子中な主人公に共感の嵐

元「SDN48」のメンバーで作家として活躍する大木亜希子が自身の経験をもとに書いた実録私小説を元「乃木坂46」の深川麻衣を主演に迎え映画化した『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が11月3日より公開される。

MOVIE WALKER PRESSでは公開に先駆け試写会を実施。“赤の他人のおっさんと同居”というありえない設定と思いきや、作品を見た後に、まさかここまで自分事過ぎるとは…、鑑賞後、不思議と気持ちが整っていた…という“まさか”の鑑賞後感の声が続出。

「辛い時、辛いと言える場所を持ちたい」(.30代、女性)
「主人公と年齢が近く、周囲の環境変化や自分自身の今後など似たなやみがあったら共感した」(30代、男性)
「安希子と自分が重なって、共感できました。理解できることが多かったです。私だけが思っていることではないのかなと少し安心しました」(20代、女性)
「疲れた時に見たくなる心地良い作品」(30代、男性)

と共感し、元アイドルの話でしょ、私には関係ない…話と思ったら大間違い！仕事なし、男なし、貯金なしという厳しい現実に直面した元アイドル安希子の選択は、他人事じゃないストーリー展開が待ち受けている。本記事を読んで思い当たる節がある方は、すぐさま劇場で整ってほしい。

誰でも1度は、似たような悩み事をしたことがあるはず

元アイドルの安希子は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら日々の仕事もタフにこなしているつもりだった。しかし、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。メンタルを病んで会社を辞めることになった安希子には仕事も、家賃5万円の風呂なしアパートで暮らすことに。仕事ナシ、男ナシ、お金もない。男も、お金もない。手残り残高は10万円。荒れ果てた部屋でアイドル時代の衣装を着てみるもファスナーは上がらず、まさに「人生詰んだ…」状態に。

さらに恋愛は一度ハマったら抜け出せなくなる厄介なタイプの男、浩介。「はっきり言葉にするところいいよね」と安希子の目をまっすぐみて褒める浩介。その姿に祖母から「目をみて人を褒められる男には気をつけた方がいい」と言われたことを思い出し警戒する安希子だったが、実際は浩介の言葉と視線にドキドキが止まらず。浩介の沼にずぶずぶとハマっていく…。

「イケメンで笑顔がかわいいので現実にいたらハマるだろうなぁと思いました。ただ恋人にはしたくないです。何がしたいのかわからない」（30代、女性）

浩介の誘いで仕事という程の旅行に同行した安希子が「シンプルに浩介のこと好きかもしれない」と気持ちを伝えた瞬間、「彼女、いる。結婚する」と答える浩介。彼女がいるのにもかかわらず2人きりの旅行に誘うという浩介の不可解な行動に振り回される安希子の姿に、

「私も夢を追って恋愛も似た男性に同じようにされて、私かと思いました」(30代、女性)
「最低な人だなと思いました(笑)。が、自分が主人公の立場だったら同じような状況になってしまう人だろうなと思います」(20代、女性)

と自分を見ているかのような体験コメントが。飲んだ後におぼつかない足取りで帰ろうとする安希子を心配し、彼女がいるのに安希子のことを「大切だから」と言う浩介に「意味わかんない！ホント最低！ホントにサイコパス！」と怒り狂いながらも、なかなか忘れられない安希子の気持ちも理解できるという複雑な気持ちにもなるようだ。運命的な出会いを求めてワインパーティに参加するも「いい男がいなーい」と嘆き、手酌で飲みまくる。飲み会では酔っ払って年下男子に絡みまくる。しかも前日の記憶はなく「あー死にたい 死にたい 死にたい 殺してくれー」と猛省…してもあとの祭り。絶賛人生迷子中の安希子の姿は、まるで自分の黒歴史を見ているようとの声も…。

「若い時自分も同じような気持ちがたくさんあった」(40代、女性)
「飲んだ翌日『死にたい』と嘆いているところが印象に残りました。気持ちが痛いほどわかるので」(50代、女性)

しかし、人生は悪いことばかりではないと思える出会いがやってくる。「人生詰んだ…」状態の安希子に、友人が都内の一軒家でひとり暮らしをする56歳のサラリーマンとの同居生活を提案。予想外の提案に戸惑うも、ササポンと呼ばれるその中年おじさんとの奇妙な同居生活を始める。

「なかなか人生がうまくいかなくて、苦しくて、そこにササポンのような、人をしずめてくれる人が現れて再生してくれる物語の流れが、頑張ろうと思わせてくれました。」(20代、女性)

ササポンのような優しい人と出会えるチャンスが待っているなら、人生詰むのも悪くないと思えるかも？ササポンのような人に出会いたいと思うと同時に、ササポンのような人になりたいとも思わせてくれるのがこの作品だ。