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役所広司主演『PERFECT DAYS』主人公の日常を切り取った日本版本予告映像

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役所広司主演『PERFECT DAYS』主人公の日常を切り取った日本版本予告映像

『パリ、テキサス』(85)、『ベルリン・天使の詩』(88)、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(00)などで知られるヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主演に迎えた『PERFECT DAYS』(12月22日公開)。このたび、本作の日本版本予告映像が解禁となった。

東京、渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描く本作は、1988年にヴェンダース監督の『ベルリン・天使の詩』が30週にもわたるロングラン上映で大ヒットを記録した記念すべき映画館、TOHOシネマズ シャンテをメイン館として公開される。ヴェンダース監督は、日本の公共トイレのなかに「平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所(small sanctuaries of peace and dignity)」を見出し、清掃員の平山(役所)という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡ぎだした。役所は第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。さらに第50回テルライド映画祭、第48回トロント国際映画祭、第71回サンセバスチャン映画祭、第43回台北金馬映画祭と名だたる映画祭に招待されるなど、世界中の映画祭を席巻し続けており、先日米国アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表選出が決定した。

今回解禁された日本版本予告映像は、竹箒で地面を掃く聞き馴染みの良い音が聞こえてくるなか、いつもの朝を迎えたことを悟る主人公の平山の日常から始まる。布団を畳み、ドアを開けて空を見上げ、アパートの前にある自販機で缶コーヒーを買う。何気ない日常のルーティーンのなか、「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」というセリフを背に、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。全編に流れるルー・リードの「PERFECT DAY」が盛り上がりを見せるとき、一日を終えた平山は、薄い布団に寝そべりながら、小さな明かりで文庫本を読み耽る。キャッチコピーの「こんなふうに生きていけたなら」とともに、歌詞にもある「Oh, it’s such a perfect day」をまさに体現する予告編となった。

公開

また、ムビチケ前売券は11月3日(金・祝)より発売開始となる本作。世界中で話題を集めている本作は日本ではどのような反響を呼ぶのだろうか?本作の公開を楽しみに待ちたい。

文/鈴木レイヤ

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    ヴィム・ヴェンダース監督が東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編。第76回カンヌ国際映画祭で役所広司が最優秀男優賞を受賞。