安田顕「役作りズレてた？」と心配顔…「EVOL」の完成披露試写会で野性爆弾くっきー！と爆笑トークも展開

動画配信サービス「DMM TV」で11月3日より独占配信がスタートしたオリジナルドラマ「EVOL（イーヴォー）～しょぼ能力で、正義を滅ぼせ。～」の完成披露試写会が11月2日、eports 銀座 stuidoにて行われ、青木柚、伊礼姫奈、服部樹咲、安田顕らキャスト陣と山岸聖太監督、そして、同作の応援隊長を務める野性爆弾のくっきー！が出席した。

カネコアツシの漫画「EVOL（イーヴォー）」を原作に実写ドラマ化した本作では、世界に絶望し、自殺をきっかけにしょぼい不思議な力を手にした３人の少年少女が、世界を壊すため”EVOL=邪悪なワルモノ”となって戦う物語が描かれる。

完成した作品を観たばかりだという青木、伊礼、服部は「すごかった！」と感想を伝える。「何回観てもおもしろい！」「おもしろいよね？」と顔を見合わせ確認しながら完成を喜んでいた。ヒーローがいる街の市長を演じた安田は撮影で3人と会うことはなかったそう。「昨日(完成版を)観たばかりだから、御三方がここにいる、と感激しています」と笑顔を見せ、「ない世界なのにリアリティがあります」と作品の魅力を語り、青木、伊礼、服部が演じた役の“能力”に触れ、「一人一人はしょぼいけれど、あの能力だけで十分！10メートル、20メートル飛べなくても、5センチ浮けばなんとかなります。本当におもしろかったです」とテンション高めに感想を伝えていた。

市長の役作りを訊かれた安田は「原作を拝見して、市長がすごく魅力的でした」とニッコリ。「現場に行き、あの髪型になってなんとなく『こんなふうにやってみようかな』と思ってやってみたら、監督が気に入ってくれたという感じです」と明かす。山岸監督が「作品としても5センチ、10センチ浮いています。その世界観を作ってくれたのは安田さんです」と感謝を伝える場面も。しかし安田がすかさず「5センチ、10センチ…ズレてたってこと？」と返すと、山岸監督はニヤニヤ。二人のやりとりに会場は大爆笑していた。

トークイベントでは作品にちなみ「ほしいしょぼい能力」を答えるコーナーも。青木は「触った物がその価値のお金にかわる能力」とし、「ちょっと小銭が足りない時に使いたい」と回答。服部は「言わなきゃよかったと思った時に、相手の記憶から消せる能力」、伊礼は「お腹がすいた時に、小さいドーナツを2、3個出せる能力」と答え、安田は「なんの用意もしていなくても小粋な回答が返せる能力」とし「訊かれると思ってなかったので用意してなかったです」とうつむく。山岸監督が「編集が一瞬で終わる能力！」と即答すると、安田が「あんなしょぼいシーンでもめっちゃ時間がかかるんです。(編集は)大変な作業です」と労っていた。

本作のキービジュアルの模写をリクエストされた応援隊長のくっきー！は「めちゃめちゃ得意です」と話し、青木、伊礼、服部らもワクワクしながら完成を待っていたが、出来上がったイラストはくっきー！らしく、テーマからはずれたものに。観客は大爆笑だったが、青木、伊礼、服部の3人が「すごく楽しみにしていたのに…」としょんぼりしていた。イベント終盤には原作者のカネコアツシも登場。原作の大ファンであるくっきー！に「もしもくっきー！がEVOLの一員だったら」をテーマ描いたイラストを披露。

イラストに大喜びするくっきー！だったが、「能力がしょぼい」とクレームをつけながらも、「これはデータでいただけるんですか？」とちゃっかりおねだり。「データで送ります！」と返したカネコは「似顔絵は苦手だけど、くっきー！さんは描きやすかったです」と笑顔を浮かべていた。ちなみにイベント冒頭では、安田が以前、くっきー！から描いてもらった似顔絵を自宅に飾っていると明かし、くっきー！が「うれしい！」と微笑む場面もあった。

取材・文/タナカシノブ