菜々緒、初のプロファイラー役に挑戦!撮影時のメイクは自分で?ビジュアルづくりは「役へと切り替わるスイッチ」
「監督のビジョンが明確だからこそ、安心して自分の理想をぶつけていける」
三池作品および三池監督の魅力、そして三池組の安心感についてはこう語る。
「監督のなかに、描きたいビジュアルがすごく明確にあるんじゃないかなというのは毎回感じます。前回ご一緒させていただいた『土竜の唄』シリーズは漫画作品の実写化で、今回も小説の映像化と、実写化作品で三池組に入らせていただくことが多いんですけど、『こういう世界観の作品なら、こういうふうに撮る』と、明確なビジョンを監督は持っているんです。今回の作品で例えるなら、血しぶきが出るシーン。いい意味で複雑さがなくて、わかりやすく伝えていますよね。監督のビジョンが明確だからこそ、こちらも安心して自分の理想をぶつけていける。それはすごく安心感のあることです。そしてとても温かい現場だったのは、三池監督のお人柄が大きいと思います」。
試写で涙したという結末も含め、「自分が生まれてきた意味、そういったものをすごく考えさせられた」と語る菜々緒。スペインで開催された「シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」など、海外映画祭にも出品されている本作が持つメッセージは、国や言語を超えて伝わるだろうと話す。
「文化は違えど、同じ人間として、“こういった状況に置かれた時に自分だったらどうするか”というのは、それぞれが考えたり、思いを馳せたりするはず。いろいろな国の方に、楽しんで観ていただける作品になっていると思います」。
取材・文/新亜希子
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