SixTONES松村北斗＆上白石萌音Ｗ主演『夜明けのすべて』予告編解禁！ムビチケも発売決定

SixTONESの松村北斗と上白石萌音がダブル主演を務める2024年2月9日(金)公開の映画『夜明けのすべて』から予告編と新たな場面写真が解禁。また本作のムビチケ前売券(カード)の発売も決定した。

本作は「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名小説を『ケイコ 目を澄ませて』(22)を手がけた三宅唱が監督として実写化。瀬尾自身のパニック障害の経験をモチーフに、人にはその悩みを理解されにくい症状を抱え、生きづらさを感じながら社会生活を送る“藤沢さん”こと藤沢美紗(上白石)と“山添くん”こと山添孝俊(松村)の物語を描いていく。主演を務める松村と上白石は、2021年に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じていた。映画としては初共演となる2人が、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を紡いでいく。

このたび解禁となったのはこの映画の本予告映像。PMS(月経前症候群)の症状で不機嫌そうな表情を浮かべる藤沢さんを外に連れだす山添くんの、少し風変りな2人の関係性を切り取ったシーンから始まる。PMSで周囲にイライラをぶつけてしまう藤沢さんに「しばらく1人で怒っててもらっていいですか？」と声をかける同僚の山添くんもまたパニック障害を抱えていた。心が思い通りにならず電車など逃げ場のない場所に行けなくなってしまった山添くんのために、藤沢さんはいきなり家に押しかけて自転車をプレゼントすることを思いつく。そうやって少しずつ互いの事情と孤独を知った2人は、生きづらさを抱える者同士、遠慮のない素の自分で関わり合うことで、少しずつ希望を見出していく。

自転車で駆けていく山添くん、ベランダで風を感じる藤沢さんを優しく包み込むのは、16mmフィルムならではの美しく柔らかな光。『ケイコ 目を澄ませて』(22)で国内外の観客を魅了した、三宅唱監督と撮影の月永雄太による圧倒的な映像美は本作でも健在。そして、『きみの鳥はうたえる』(18)でも三宅監督作品の劇伴を担当したHi’Specの音楽が、少しずつ変化する日常に優しく寄り添う。さらに、藤沢さんのナレーションとともに映し出されるのは“夜明け前がいちばん暗い”という文章から始まる「夜についてのメモ」と、原作にはない映画オリジナルの設定として登場するプラネタリウム。「“夜明け”を単に希望の比喩とせずに、その人その人によって様々な意味を持ちうる「夜」を描きたいと考えていた」と語る三宅監督が導き出したこのシーンは、やがて迎える2人の新しい“夜明け”をそっと想像したくなるような、味わい深いシーンとなっている。

本予告とあわせて新たな場面写真も解禁。山添くんと藤沢さんが勤める栗田科学の社長、栗田和夫(光石研)や、藤沢さんの母、倫子(りょう)とのささやかな日常を切り取った写真や、山添くんの前職の上司、辻本(渋川清彦)や山添くんの恋人(芋生悠)らの姿も収められている。

また11月23日(木・祝)より本作のムビチケ前売券(カード)の発売が決定。全国の上映劇場(一部除く)にて購入することができる。主演の松村＆上白石をはじめとした実力派キャストの繊細な演技を16mmフィルムならではの温かみのある映像で切り取った本作。監督として話題作を連続して手がける三宅とダブル主演の松村＆上白石のコラボレーションを劇場で堪能したい。

文/スズキヒロシ