エヴァ・グリーン主演ホラー『NOCEBO/ノセボ』戦慄のキービジュアル&予告映像
12月29日(金)公開のエヴァ・グリーン主演映画『NOCEBO/ノセボ』からキービジュアルと予告映像が到着した。
本作は、仕事も私生活も順調で幸せの絶頂にいるファッションデザイナー、クリスティーン(グリーン)とその家族が迷い込んでしまう、想像を絶する悪夢を描いたホラー映画。主人公を演じるグリーンは『007 カジノ・ロワイヤル』(06)でボンドガールを務めたほか、ティム・バートン監督作のミューズとして『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(17)や『ダンボ』(19)などに出演。クリスティーンの夫フェリックス役には「キングスマン」シリーズのマーク・ストロング、謎多き乳母ダイアナ役をフィリピン出身のシンガーソングライター、チャイ・フォナシエが演じている。監督を務めるのは、前作『ビバリウム』(21)で世界中の映画ファンを震撼させたホラー映画界の新鋭ロルカン・フィネガン。
ファッションデザイナーとして名を馳せるクリスティーンは、夫のフェリックスと幼い娘のボブス(ビリー・ガズドン)とダブリン郊外で悠々自適に暮らしていた。ある日、仕事中にクリスティーンはダニに寄生された犬の幻影に襲われる。8ヵ月後、クリスティーンは筋肉の痙攣、記憶喪失や幻覚などを引き起こす原因不明の体調不良に悩まされることに。そんな彼女の前に、ダイアナと名乗るフィリピン人の乳母が姿を表す。雇った覚えのない乳母を最初は怪しむクリスティーンだったが、ダイアナは伝統的な民間療法を用いる治療によって彼女の信頼を得ていく。やがてクリスティーンは民間療法にのめり込んでゆくが、それは一家を襲う想像を絶する悪夢の幕開けだった。
今回解禁される本ビジュアルには、グリーン扮する主人公クリスティーンの美しい横顔が青い光が照らしだされる神秘的な雰囲気が収められている。しかし、よく見るとクリスティーンの口からいままさに奇妙な生物が這いだそうとする瞬間が捉えられている。
またあわせて公開された予告映像では、仕事を順調にこなすクリスティーンのもとを謎の乳母が訪ねてきたことを皮切りに、平穏だった日常が崩壊して異様な共同生活へ変容していく様が不穏なイメージとともに描かれる。映像の後半では不気味な笑顔で踊りだす子どもたちや、幻影なのか炎に囲まれて憔悴するクリスティーンの姿、謎の乳母の不可解な行動が次々と映しだされるなど、恐ろしい映像に仕上がっている。
タイトルにもなっている“ノセボ効果”は、反偽薬効果とも言われる言葉で、偽薬(プラセボ)の投与によって、望まない有害な作用が現れることを意味する。不穏なタイトルとキービジュアル、さらに予告映像から伝わる恐怖の全貌を、ぜひスクリーンで体感してほしい!
文/スズキヒロシ