山田裕貴「ウルトラマンになれるなんて嬉しい!」夢を叶えてくれたNetflix映画『ULTRAMAN:RISING』出演に感謝|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山田裕貴「ウルトラマンになれるなんて嬉しい!」夢を叶えてくれたNetflix映画『ULTRAMAN:RISING』出演に感謝

イベント

山田裕貴「ウルトラマンになれるなんて嬉しい!」夢を叶えてくれたNetflix映画『ULTRAMAN:RISING』出演に感謝

円谷プロダクションが贈る「TSUBURAYA CONVENTION 2023」(通称:「ツブコン」)が11月25日、東京ドームシティホールにて開催され、ファンと共に円谷プロ創立60周年の節目をお祝い。25日、26日の2日間にわたる盛大なイベントの開幕を飾るオープニングセレモニーにでは、新作情報や新規プロジェクトを豪華なゲストを迎えて発表した。

【写真を見る】ヒルマ・ゲント役の蕨野友也はウルトラマンブレーザーと共に劇場映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』(2024年2月23日公開)を発表!
【写真を見る】ヒルマ・ゲント役の蕨野友也はウルトラマンブレーザーと共に劇場映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』(2024年2月23日公開)を発表!

ステージに登場した「ウルトラセブン」モロボシ・ダン役の森次晃嗣は一言挨拶を求められ、「一言ですか?」と確認したあと「デュワ!」と決め台詞を披露。会場はイベント冒頭から大きな拍手に包まれた。55周年として昨年10月からさまざまな企画を実施して来た「ウルトラセブン」からは「ウルトラセブンコンセプトムービー完成版」が初披露され、森次も本作に出演したことを明かした。「ウルトラセブン」が愛され続けている理由について「モロボシ・ダンをやった森次晃嗣がよかったんじゃないかな」とニヤリ。割れんばかりの拍手を浴びながら「青春を燃やして作った作品で脳裏に残っています。亡くなった方も多いけれどみんな喜んでいると思います。円谷英二さんも喜んでいると思います」と語り、「僕がM78星雲に帰っても作品は生き続けている感じがします。まだ(これからも)続くわけだから、永遠のヒーローになっていくのだと思います」と嬉しそうに話した。

「ウルトラセブン」モロボシ・ダン役の森次晃嗣
「ウルトラセブン」モロボシ・ダン役の森次晃嗣

「空想特撮シリーズ ドキュメンタリー・ウルトラマン4Kディスカバリー」の紹介では、石坂浩二が登場。本作は12月1日から14日まで円谷映画祭にて限定上映されることが発表された。本作で不思議な映画館の支配人役を演じた石坂は「撮影は大変だったけれど、出来上がったものを観たら割とよくできていたと思います」と出来栄えに自信。役については「言えないところがいろいろある」とし、「4Kになったウルトラマンはすごいです。4Kは映像が精細になり綺麗になっていくと思うでしょ?でも、(作品に)込められた熱情も4倍になるんです」とおすすめ。令和の世になっても新作が生み出されるウルトラマンの魅力は「熱気」と即答し、「最初のころの熱気がいまだに円谷プロのなかにあります。それがずっと繋がっている気がします」と受け継がれて来た円谷プロ魂に触れる。観る人がその熱気を感じるから「色褪せないんじゃないかな」と、時代を経ても愛され続ける「ウルトラマン」の魅力を語った。

4Kの魅力にも触れていた
4Kの魅力にも触れていた

劇場映画『ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突』(2024年2月23日公開)の発表では、ウルトラマンブレーザーが登場。公開日とタイトルが発表され、ヒルマ・ゲント役の蕨野友也と田口清隆監督もステージに姿を見せた。現在放送中のTVシリーズと劇場映画は同時進行で撮影されたそう。撮影時の思い出について田口監督は「初めて目を開けたまま寝ました」と告白し、ハードな撮影スケジュールだったこと明かし、会場の笑いを誘う。劇場版ではTVシリーズのその後の物語が描かれるため、「TVシリーズと劇場版での気持ちの切り替えが一番こたえました…」と苦笑いした蕨野。この日初公開された特報映像上映後には、会場内の誰よりも早く拍手をし、満足の表情を浮かべていた。

ヒルマ・ゲント役の蕨野友也
ヒルマ・ゲント役の蕨野友也

「かいじゅうのすみか」プロジェクト発表では物語の共同開発を担当する作家の小森陽一が登壇。怪獣が大好きだという小森は、作家になったきっかけは「ウルトラマン」にあったとし、「『ウルトラマン』(の放送)をカセットテープに録音し、ノートにセリフを書き起こしていました」としみじみ。怪獣への愛が溢れる小森は、円谷プロダクション代表取締役会長兼CEOの塚越隆行とのトークが止まらず、「もっとたくさん話したい!」とアピール。するとその場でトークショーの実施を約束したり、2024年に小説化される本作の設定集の制作も決定するなど、どんどんアイデアと新企画が飛び出し、会場のファンを喜ばせていた。

アニメーション企画『DARKNESS HEELS』が始動!
アニメーション企画『DARKNESS HEELS』が始動!

アニメーション企画『DARKNESS HEELS』の発表では、世界(EXILE/FANTASTICS)が登場し、イーヴィルティガのダンスパフォーマンスでイベントを盛り上げる。直前の発表ステージで、その場で新たな企画がどんどん決まることを目の当たりにした世界は「僕も声優やっています…」と控えめに声優としての参加をアピール。すると塚越CEOが「やりましょう!決まりました」と元気よく返し、会場からも大きな拍手が贈られる。あっさり出演を約束された世界は、少し驚いた表情を浮かべながらも「ウルトラマンシリーズが大好きですし、いまの活動に活かされてる部分もたくさんあります」と胸を張り、「長い歴史のコンテンツのひとつとして、愛してもらえるようなコンテンツを作りたいです!」と宣言し大きな拍手を浴びていた。


Netflix映画『ULTRAMAN:RISING』日本語吹き替え版で主人公サトウ・ケン役を担当する山田裕貴
Netflix映画『ULTRAMAN:RISING』日本語吹き替え版で主人公サトウ・ケン役を担当する山田裕貴

2024年にNetflixより全世界配信されるNetflix映画『ULTRAMAN:RISING』からは、日本語吹き替え版でウルトラマンになる主人公サトウ・ケン役の山田裕貴が、シャノン・ティンドル監督、ジョン・アオシマ共同監督と共に登壇。ティンドル監督は本作の構想は20年前から育んでいたと明かし、「ウルトラマンを登場させ、家族の絆をモチーフに物語が作れないかという思いを伝えたら、快く反応してもらいました」と円谷プロダクションに感謝。アオシマ共同監督は「ウルトラマンに憧れている人たちがごく自然に繋がり、(ウルトラマンへの思いが)原動力になって世界に向けて作っていこうというインスピレーションになりました」と作品誕生のきっかけとなった絆や作品に込めた思いを笑顔で語っていた。

大きな拍手を浴びながら、次々とポーズを披露
大きな拍手を浴びながら、次々とポーズを披露

子どもの頃からスーパーヒーローになることと、プロ野球選手になることが夢だったと笑顔を見せた山田は「この作品はその2つ(の夢)を叶えてくれました」と充実感を漂わせ、「僕が俳優としてデビューしたのは、ある海賊のヒーローの作品。そしていまはある怪獣と映画で戦っています」と、スーパー戦隊シリーズ「海賊戦隊ゴーカイジャー」、公開中の映画『ゴジラ-1.0』に触れつつ、「まさか自分がウルトラマンになれるとは!ものすごく嬉しいです」とニコニコ。「僕の父はプロ野球選手で、『プロ野球選手の息子』と呼ばれて、すごく嫌な思いもすることもありました。自分は自分なのに、みたいに」と自身の子ども時代を振り返る。続けて「『ULTRAMAN:RISING』は父と子の話です。ウルトラマンを通して、父と子の愛情だったり、人間と怪獣とウルトラマンの間の愛情だったり、いろいろなものを表せる作品になっている。サトウ・ケンの気持ちがシンクロする部分が多いんじゃないかと思っています」と注目ポイントを挙げ、「いろいろな愛を込めてサトウ・ケンを演じたいです」と力強く宣言しイベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

作品情報へ