“まいんちゃん”はアニメ好き!「Netflixアニメスレート2017」に、福原遥さんや声優さんを見に行ってきた
Netflixで体験できる最新のテクノロジーのプレゼンテーションや、注目の作品ラインナップ発表を集約したイベント「Netflixアニメスレート2017」が、8月2日に、東京国際フォーラム ホールDにて開催された。
短篇アニメ映画『芋川椋三玄関番の巻』が公開され、国産アニメが産声をあげたのが、大正6年の1月、つまり1917年で、本年は国産アニメ100周年の記念すべき年となる。
既存作品の配信のみならず、すでに発表済みの『DEVILMAN crybaby』をはじめとしたオリジナル新作アニメの配信にもさらに力を入れているNetflix。全3部構成の本イベントは総合司会にニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんを迎え、他にもスタッフ、キャストを招いたトークショーなど、Netflixアニメの魅力が盛りだくさんの発表会となった。
コナミの名作ゲーム「悪魔城ドラキュラ」を原案とした「悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-」のプレゼンテーションが行われた第1部に続き、第2部のオープニングでは、登壇したリラックマ(本人)から、ストップモーションアニメ「リラックマシリーズ(仮)」が独占配信されることが発表されたが「口数が少ない」とMCの山田さんに突っ込まれていた。がんばれリラックマ。
続いて、注目の映画「GODZILLA 怪獣惑星」、Netflixでドラマ化される「僕だけがいない街」「炎の転校生 REBORN」の情報などが発表され、Netflixで世界同時配信が決まっているハリウッドリメイク版「DEATH NOTE」の新映像が上映されると、そのハリウッド仕込みのクールな映像に、会場はここまでで1番の盛り上がりを見せた。
第3部からは、Netflixオリジナルドラマ「グッドモーニング・コール」でも主演を務めるまいんちゃんこと、福原遥さんがゲストMCとして登場。かわいい。
好きなアニメが「ソードアート・オンライン」だという福原さんは、大好きだというキャラクター・ユイを意識した白のワンピースに、ワンポイントでNetflixをイメージした赤いサンダルの衣装で登場。かわいい。「小さいころからアニメが好き!」と語る福原さんはNetflixを使いこなしているようで「移動やロケバスでも見られるのがいいです」とコメント。かわいい。
第3部は会場で初解禁となるタイトルが中心ということで、まずは板垣恵介の人気コミック「バキ」シリーズのアニメ化が発表!放送コードのないNetflixで「バキ」のハードなバイオレンスと濃厚なムフフ(刃牙と梢江のアレとか)がどのように映像化されるのか、興味は尽きない。
また、車田正美の「聖闘士星矢」を、ハリウッドで活躍しているスタッフを起用し、CGフル活用で映像化する「Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢(仮)」のティザーアートが発表。既存の星矢のイメージを覆すようなコスモな仕上がりに、会場からはどよめきが起こっていた。
続いてオリジナルの王道ファンタジーもの「LOST SONG」が2018年に配信されることが発表。W主演を務める田村ゆかり、鈴木このみから会場にビデオメッセージが寄せられたが、ゆかりんの「私が演じるフィーニスはとある王国の17歳の歌姫です。フィーニスは歌で奇跡を起こすことができるので、私もこの作品で奇跡を起こさないと」というコメントには、涙を禁じえなかった。
「ソードガイ The Animation」もイベントでの情報発表。原作・シリーズ構成・脚本を務める井上敏樹からビデオメッセージが届いていたが、井上さんのキャラの濃さゆえ、内容もさる事ながら、井上さんの顔が目に焼き付いてしまった。
さらに、完全オリジナルストーリーで描く「A.I.C.O. -Incarnation-」、「B:the Beginning」の2作品も会場で発表。充実しすぎてるぞ、どうなってんだNetflix。「A.I.C.O. -Incarnation-」はボンズが贈るバイオSFで、合わせて公開されたティザー予告では、かなりグロテスクなシーンも含まれていたため、福原さんが心配になってステージに目をやると、真剣な表情でモニターに目を凝らしていた。真面目だなあ(かわいい)。
「B:the Beginning」はProduction I.G制作のクライムアクション。今回はキャスト情報も発表となり、主人公に平田広明が扮するほか、梶裕貴、瀬戸麻沙美、東地宏樹、稲葉実、小清水亜美、豊永利行、田中進太郎、後藤敦、森川智之、石川界人といった実力派声優陣が揃った。またマーティ・フリードマンが主題歌を担当することも発表され、映像を見た福原さんは「弟が聴いていて知っています。いい曲ですね!」とコメント。ロックもいけるんですね。最高です。
と、ここで悲しいお知らせが。福原さんの出番はここで終わりだという。あまりのショックに会場を後にしようかと考えていた矢先、スクリーンに「DEVILMAN crybaby」の文字が!
ただでさえ伝説である永井豪の原作コミックを、映画「夜明け告げるルーのうた」がアヌシー国際アニメーション映画祭長編部門最高賞のクリスタルを受賞したばかりの鬼才・湯浅政明監督が映像化するとあって、既に話題の本作。ゲストとしてカナダの映画祭から湯浅監督が駆けつけ「湯浅監督なら大丈夫」と永井豪先生からお墨付きをもらったというエピソードを披露。続いて注目のキャスト情報も発表され、主人公・不動明には内山昂輝、原作のカギとなるキャラクター・飛鳥了役に村瀬歩が扮することが明かされると、2人もゲストとして登壇した。内山は「オーディションでは不動明役を受けてないんですけど…」と発言し、その理由について監督は「2人とも了役で受けてくれたんだけど、どちらもすごく良くて」と暴露。
「内山くんだったらできると思いました」と監督が太鼓判を押し、その期待に応えた内山は「台本をもらうたびにびっくりしています。あまりにもハードコアというか…」と徹底的に原作の精神に忠実な作品作りに驚いた模様。対する湯浅は「Netflixということで、はっちゃけていいですよと言われて、暴力も性描写も頑張ってます」とコメント。コーナーの最後に最新予告編がお披露目されると、会場中が息をのんで映像に見入っていた。
イベントの最後には、1部~3部のゲストがそろってフォトセッションするため、福原さんが再登壇。リラックマも呼び込まれ、和気あいあいとした雰囲気でイベントは幕を閉じた。
全3部を振り返ると、福原さんの可愛さだけでなく、どの作品も非常に印象に残る濃い作品ばかりで、テレビではない、Netflix独特の制作スタイルが今後の映像業界にどのような影響を及ぼすのか、映画ファンにとっても非常に興味深いイベントになっていた。今後のNetflix作品にも引き続き注目していきたい。【取材・文/Movie Walker】