アクアマンとDr.コトーに同時に出会える島はどこ?与那国島のディープツアーに行ってみた
日本で一番最後に沈む夕日、楽しい海馬遊び…島を一周して絶景を満喫
アヤミハビル館を後に、海岸沿いを車で走っていると、馬たちが悠然と歩いている。都会ではなかなか見られないのどかな風景だ。ヨナグニウマは、日本に残っている8種の日本在来馬の1種で、与那国の天然記念物でもある。競馬に使われるサラブレッドは160~170cmほど、体重は450〜500kgが標準的なのと比べ、体高はおよそ110~120cmで体重は約200kg前後のヨナグニウマは結構小柄だ。半野生状態で暮らすヨナグニウマは、素直で温厚な性格の持ち主であることとも知られている。なので、初心者でも心配なく乗馬体験ができるだろう。夏は、ヨナグニウマに乗ったまま海に入ってみたり、冬など涼しい時期は、砂浜をゆっくりとするビーチライドなど、写真映えにもオススメで、実にロマンのある旅だ。
海に囲まれた与那国島は、海岸沿いに絶景スポットが多くある。島の東端にある東崎(あがりざき)は、海面から約100mの断崖絶壁をなし、そばに建つ白い灯台の周辺ではヨナグニウマや牛が放牧されている。
島の南東部の海岸にそびえ立つ、神聖かつ巨大な立神岩(たちがみいわ)は、島に古くからの伝説が残る存在で、与那国島のシンボルとして地元の人々からも愛されている。
また、島の南には「Dr.コトー診療所」の診療所の撮影セットがある。見学もできるので、ドラマファンにとって聖地化しているスポットだ。そして、その前に広がる比川浜の美しい景色も堪能できる。
そんな数々の絶景を眺めながら、与那国島の最西端にある西崎に到着。日本の一番西である「西崎」は、日の入り、日が沈むという意味で「いりざき」と読むという。天気がいい時に、台湾の島影が見えることもある。灯台、日本最西端の碑のほか、階段とゆるやかなスロープでつなぐ展望台がある。展望台に登ると、見渡す限り果てしない海を眺めて、一瞬どこが海かどこが空かがわからなくなるくらい壮大な風景が目の前に広がっていく。“ザッバーン、ザッバーン”と、波が激しく叩く音が聞こえてきて、下を見てみると、波が砕け散って、しぶきが舞い上がっていく。その激しい波の下で、なにが起きているのだろう?海底王国の出来事を想像してしまう。