花村想太らが松平健の歌唱で『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の”ウンパルンパ”ダンスを披露
「ハリー・ポッター」シリーズのプロデューサーが超豪華キャスト&スタッフを迎えて贈る『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(公開中)の大ヒット舞台挨拶が、12月19日に丸の内ピカデリー2で開催。日本版声優を務めた花村想太(Da-iCE)、セントチヒロ・チッチ、松平健、チョコレートプラネットの長田庄平、松尾駿が登壇。一度聴いたら耳から離れない”ウンパルンパ”の楽曲とダンスを披露し、会場中を盛り上げた!
日本での初週は、動員興行収入ともに堂々の初登場第1位を記録。12月18日までの累計興行収入は9.6億円、累計動員数も62万人を突破した。また、主演のティモシー・シャラメがゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、その勢いは止まらない。さらに12月15日に公開を迎えた全米では、4203スクリーンでスタートを切り、週末3日間の興行収入は3900万ドルを達成。堂々のNo.1ヒットを飾った。
台詞だけでなく全13曲に及ぶ楽曲もすべてキャストが吹替を担当する“完全吹替版”では、純粋すぎるチョコ職人ウィリー・ウォンカ役に花村、ウォンカの良き相棒となる少女ヌードル役にBiSH の元メンバーであるセントチヒロ・チッチ、ウンパルンパ役に松平、警察署長役のチョコレートプラネット長田、神父役のチョコレートプラネット松尾がキャスティングされた。歌以外の台詞回しもキャラクターにぴったりと大好評で、全国的に吹替版の稼働率も高く、SNSでの評判も上々だ。
公開後の率直な気持ちを聞かれた花村は「僕のことを知らない方もたくさん劇場に足を運んでくれていますが、エンドロールで初めて花村の名前を知ってくださる方がたくさんいて、うれしいです。毎日エゴサーチしています(笑)」と笑顔を見せる。
チッチは「私もエゴサーチの鬼になっています(笑)。想像の何倍もたくさんの方が観てくださっていて、幸せです。この作品に携わることができてとても光栄な気持ちで、日々幸せを噛みしめています」とコメント。
本業とは違う映画の吹替えで、新たな一面や自分の可能性を広げた完全吹替版キャストに、公開後の反響を訪ねると、花村は「いろいろな方からLINEがきました!レコード大賞を受賞した時は3~4人からきましたが、この映画が公開されてからは7人くらいからきたのですごいです(笑)」と、チッチは「私のお母さんは普段は映画を観ない人なのですが、こっそり観に行ってくれました。お母さんは誕生日がクリスマスなので良いプレゼントになりました」と語った。
松平は「何人か知り合いが観てくださって、声に違和感ないねと褒められました。可愛いとも言われたかな」と、長田は「僕の声だと気づかなかったと言ってもらえることが多くて、素直にうれしかったです!」と言うと、松尾は「僕は逆にほとんどの人から“松尾の声だけはすぐにわかった”と言われました(笑)」と、それぞれの変化や友人から受け取った温かいメッセージを明かした。
本イベントでは完全吹替版キャストそれぞれの「2024年に向けた夢、実現したいこと」を集めたウォンカハットが登場。花村は「もう一度“声優”がしたい!!」と掲げ、「やれたらいいな!と思っています。声だけで表現するのは、自分の表現力をこんなに高めてくれるんだと気づけました。楽曲や作品の空気感に合わせて歌い方も変えていたので、さらにパワーアップしました」とコメント。
チッチは「未知との遭遇」と掲げ、「純粋に“未知”と遭遇したいです!ウンパルンパにも出会いたいし。あと、この映画で自分も知らなかった自分に出会えたので2024年も自分の知らない未知の自分に出会いたいです」と、また新たな挑戦をしたいと語った。
松平は「新しいサンバを作る」と発表。松尾に「日本でサンバを作れるの松平さんしかいないですからね!」と突っ込まれつつ、松平は「新しいものを作りたいです。いまはパート4まであるので、5作目を作りたいですね」と、上品な笑顔で語ると、すかさず長田が「チョコレートサンバとかどうですか、みんなで紅白を目指しましょう!」と映画にちなんだ“サンバ”を提案し、会場の笑いを誘った。
また、長田は「15台」という不思議な数字を掲げると、「2023年は奮発して車を3台買いましたが、欲しい車があと12台あるので、2024年は15台を目指したいです」と、車好きならではの壮大な夢を口にした。松尾は「歌」と発表し、「前回の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』公開記念イベントで、難しすぎて歌が歌えなかったので、2024年は人前で歌いたいですね!2023年は長田が作った『パンダピラニア』を松平さんに歌っていただいたので、この曲でまだ今年の紅白歌合戦も滑り込みたいと思っています!」と、長田同様に壮大な夢を語り、会場を温かな笑いで包んだ。
そして、本作で大きな話題を呼んでいるのは、ヒュー・グラントが演じ松平健が吹替えを担当している“ウンパルンパ”の奇妙で愉快なダンスだが、大ヒットを記念して完全吹替版キャストが観客と一緒に楽しくダンスを披露。松平は、ダンディな風格を備えつつも時折見せる笑顔で会場中の心をつかんだ。
最後に花村が、「最初は不安に思っていましたが、この映画に挑戦してよかったと本当に思いました。僕はもう30歳を超えていますが、こうして新しいことに挑戦して、悔いのないような日々を過ごして、夢を追いかけるのに年齢は関係ないんだと思えました。またこの経験を通して改めて、Da-iCEとして紅白歌合戦に出たり、ドームに立ちたいと思えましたし、この作品は僕にも“夢”をくれた作品です。ぜひ友達や家族にもおすすめしてください!」と力強く締めくくった。
文/山崎伸子