40年以上スタローンの声を吹き替えてきたレジェンド!ささきいさおが「エクスペンダブルズ」最新作アフレコ直後に語ったスタローンとの歩み
時代を彩ってきたアクション映画のレジェンドたちが集結し、最強の傭兵軍団を結成する!シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレンほか人気スターの競演で映画ファンを熱狂させてきた人気シリーズ最新作『エクスペンダブルズニューブラッド』(2024年1月5日公開)。日本語吹替版では40年にわたってスタローンの声を当ててきた、ささきいさおが今回も吹き替えを担当した。
自らを“消耗品”と名乗る無敵の傭兵軍団エクスペンダブルズ。リーダーのバーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)や頼れる相棒リー・クリスマス(ジェイソン・ステイサム)らに今回下されたミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること。危険なミッションに挑む彼らだったが、敵の卑劣な策の前にミッションは失敗に終わり、大きな代償を払うこととなる。
「エクスペンダブルズは俺のものだ!みたいな気持ちがあるんじゃないでしょうか」
吹替版の収録を終えた直後、取材に臨んだささきは、収録ブースを出てまず「おもしろかった!」とひと言。これまでシリーズ3作で主役を務めてきたスタローンだが、今作では彼が演じるリーダーの座はバーニーからステイサムへ継承される事になる。「その話は聞いていたので、映画の最初に登場し『あとは頼むぞ』と言って帰ってしまうのかと思ったのですが、しっかり目立っていました。エクスペンダブルズは俺のものだ!みたいな気持ちがあるんじゃないでしょうか」と笑う。第1作では監督、脚本を務め、その後も脚本を手掛けてきたスタローン。本作で彼は脚本に名を連ねていないが、現場では自ら脚本に手を入れたという。「やっぱりおもしろくするために、いろいろとアイデアを練ってきたんでしょう。撮影になると、ああしようこうしようと出てくるんだと思います」。
前作『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』が公開されたのは2014年。ささきが「エクスペンダブルズ」シリーズでスタローンの声を当てるのはそれ以来、約10年ぶりとなる。「そんなに経ったんだと驚きましたが、スタローンはかえって若くなった感じがしました。アップになるとさすがに歳は隠せませんが、着ている服も若々しいしスタローン自身も見た目は気にしていたと思います。イタリア系(アメリカ人)だし、もともとおしゃれな人でしょうからね」。
見た目だけでなく雰囲気も変わったという。「(『エクスペンダブルズ ニューブラッド』を吹き替えてみた印象は)全体的に吹っ切れた感じです。これまではジェイソン・ステイサムに負けないよう頑張っていましたが、今回はお前に任せたぞという流れ。アクションやるぞ!という気負いみたいな部分がなくなって、軽くなったように思えました。アクションスターといっても死ぬまで動けるわけじゃないので、一緒にやってきた仲間に譲るのが自然だし良いことだと思います。それでも今回あれだけ動いていますから、やっぱりスタローンはすごいですよ」とその健在ぶりを称える。