江口拓也の“衝撃の画伯ぶり”に中村倫也&賀来賢人も「ヤバイ」と震撼!『劇場版 SPY×FAMILY』爆笑の初日舞台挨拶
大人気テレビアニメ初の映画化作品『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の初日舞台挨拶が12月22日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、レギュラー声優の江口拓也(ロイド役)、早見沙織(ヨル役)、松田健一郎(ボンド役)、ゲスト声優を務めた中村倫也(ドミトリ役)、賀来賢人(ルカ役)が登壇した。
「少年ジャンプ+」にて2019年3月より連載がスタートした遠藤達哉の漫画をアニメ化し、超一流のスパイである〈黄昏〉こと父のロイド、超能力少女の娘・アーニャ、凄腕の殺し屋の母・ヨル、予知能力犬のボンドが仮初めの家族となり、あらゆるトラブルを解決していく姿を描く本シリーズ。劇場版では、初めて全員での家族旅行へと出かけたフォージャー家が、世界の命運を左右するハプニングに巻き込まれていく。
上映後の熱気が渦巻く会場に姿を現し、江口は「ついに観ていただいたんだなという実感というか。ここからどんどん身の回りの方々にこの熱や、映画のすごさみたいなものを伝えていただけたらうれしい」と呼びかけた。アーニャ役の種崎敦美が不在だったため、早見は「今日、アーニャさんはおうちで宿題を。ちょっと間に合っていなくて」とヨルになりきってコメント。「今日はアーニャカラーを入れております。心は一つです」とフォージャー家のメンバーは、淡いピンク色をコーディネートに取り入れていると語り、家族の絆の強さを感じさせる一言に会場からも拍手が上がっていた。松田は「ボフ!」とボンドの声を響かせ、犬の鳴き声であらゆる感情を表現するのは人間を演じる時と同じだと話しつつ、「ボフ」で喜怒哀楽を実演。観客を喜ばせた。
アフレコを振り返った江口は、「映画の収録が(テレビアニメの)シーズン2を収録している曜日で、流れで収録ができた。ある意味、普段と変わらない感じで。彼らがそのままスクリーンに行ったような感覚でできた」と回想。これまでのヨルのアクションシーンのなかでも、とりわけ激しいものになったと微笑んだ早見は、「ヨルさんって、戦闘のなかで焦ったり、緊張したりすることがあまりない。でも劇場版では、手に汗握る戦闘があって。(スタッフから)『ここから絵がどんどんブラッシュアップされるかもしれません。ヨルさんがどれだけ動くかまだわからないので、戦闘のアドリブを20個くらい録っておいてもいいですか』というお話があって。ハアー!とかフッ!とか、縦横無尽に動くヨルさんにベストマッチするようにいろいろな音声を録っていました」と裏話を明かしていた。
ゲスト声優を務めた中村と賀来は、それぞれ本シリーズに参加できた喜びを吐露。賀来は「キャストが発表になって僕たちが出るとなった時に、うちの子どもが『いいなあ』って。アーニャと写真を撮っているのを見て『ずるい!』と言われました」とにっこり。中村も「同業者に『マジか!』とうらやましがられた」そうで、「自分も知り合いがここに立っていたら『いいな』と思う。頑張って生きてきてよかったです」と目尻を下げた。また劇中では、ヨルとのアクションシーンがあるとのこと。中村は「僕ら2人は、ヨルさんにひねられる。変な意味じゃなくて、興奮しました。やっぱりうれしかった。ファン冥利に尽きる」と「変な意味じゃない」を連呼して、周囲を笑わせていた。
この日は、敏腕諜報員の〈黄昏〉ことロイドにちなみ、スパイに必要な要素を試すゲームを実施。力を試す“瓦割り”、技術を試す“イラスト対決”、運を試す“ひもくじ”の三番勝負で、誰が〈黄昏〉ことロイドのようなスパイになれるかを競った。一回戦の“瓦割り”は、なんと全員がすべての瓦を見事に割り、引き分け。続く“イラスト対決”では、「アーニャの好きなところ」をテーマに描いたイラストを披露することになった。江口が「先日、ジャンプフェスタで遠藤達哉先生からアーニャの描き方のレクチャーをいただいた。これは我々に分がある」と有利な勝負だとご満悦の表情を見せるなか、まずは中村と賀来、松田はアーニャの特徴をよく捉えたイラストを掲げ、会場から「わー!うまい!」と絶賛の声と拍手を浴びた。
続く早見は「今回は、遠藤先生からパースとレイヤーを教えていただいた。自信作ができました。ドン!」と声を弾ませ、アーニャと思われる9体のキャラクターがひしめき合ったイラストを発表。キャラクターの表情や形からも不穏な雰囲気の漂う1枚で、江口も「怖い、怖いって!」と動揺。早見が、アーニャの着ぐるみに向かって「どうですか?アーニャさん」と迫ると、アーニャが怖がる様子を見せて会場も大爆笑。中村は「これで15分くらい、トークがいける」、江口も「噛めば噛むほど」と味わい深いイラストだと評価していた。
そして「早見さんと似ている部分があって。アーニャのいろいろな表情を表現したかった」と意図を語った江口が披露したのは、一つの体に3つの顔がついたアーニャのイラスト。奇妙なイラストに会場からも悲鳴のような声があがり、中村は「魔除けかなにかですか?」「人間の闇かなにか?」と興味津々。江口は「楽しそうにしているアーニャ」と解説したが、中村は「ヤバイ!なんでシースルー!」、賀来も「バケモンだよ!」と楽しそうにイラストに見入るなど、江口の画伯ぶりに会場も爆笑となった。判定を任されたアーニャは、「全部よかった」と優しいジャッジ。最後の勝負となったくじびきで当たりを引いた松田に軍配が上がり、にぎやかに三番勝負が終了。「ボフ!」と喜びを表現していた。
取材・文/成田おり枝