保志総一朗「キラはアスランたらし」との指摘にタジタジ。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』完成会見イベントで見どころをアピール|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
保志総一朗「キラはアスランたらし」との指摘にタジタジ。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』完成会見イベントで見どころをアピール

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保志総一朗「キラはアスランたらし」との指摘にタジタジ。『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』完成会見イベントで見どころをアピール

アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(1月26日公開)の公開直前記念・完成会見イベントが1月10日、丸の内ピカデリーにて開催。キラ・ヤマト役の保志総一朗、ラクス・クライン役の田中理恵、シン・アスカ役の鈴村健一、オルフェ・ラム・タオ役の下野紘、グリフィン・アルバレスト役の森崎ウィンらキャスト陣と、主題歌「FREEDOM」を担当した西川貴教、福田己津央監督、仲寿和プロデューサーが登壇し、「内容は言えない!」と前置きしつつ、本作の完成を報告し見どころを語った。

【写真を見る】キラ・ヤマト役の保志総一朗はアスラン・ザラ(声:石田彰)への思いを振り返った
【写真を見る】キラ・ヤマト役の保志総一朗はアスラン・ザラ(声:石田彰)への思いを振り返った

完成版をすでに7、8回ほど観たという福田監督は「僕がこれだけ観ても大丈夫だったので、大丈夫だと思います」と出来上がりに太鼓判。スクリーンに画像や映像を映し出し、これまでの「SEED」を振り返る場面では、幼なじみでありながら敵対する関係に陥ったキラとアスラン・ザラ(声:石田彰)について「本当にキラは保志くんっぽいし、アスランは本当に石田くんっぽいと思ってます」という福田監督のコメントに、保志は「どうなんだろう…」と反応。自身と石田がキラとアスランを演じることで、(キャラクターを)育てていた気がするとコメントした。

福田監督は演じる2人を感じるキャラクターになった理由として、キラとアスランを保志と石田がどう感じているのかを繰り返し確認し、シナリオに反映させていったからだと指摘した。さらに福田監督は、キラとアスランの関係は“仲良し”というよりも“キラがアスランに甘えている”とし、「最終的にキラが意見を通し、アスランは面倒をみる役にまわっている印象です。キラは甘え上手で、アスランたらしだと思います!」と解説。続けて「今回の映画で痛い目を見ればいい!」と付け加え、笑いを誘う場面もあった。

「SEED」のアフレコをしていた頃は、キラと同じような気持ちで悩みながら収録現場に向かっていたと振り返った保志。「一番の親友と敵対してしまって。なんとかしたいと思っていました。アスランと敵対しているのがすごく嫌で、早くなんとかまた友達になりたいという思いで溢れていました」と当時の心境を語り、「キラの周りには守りたい人がいるから、アスランに対しては決別をしなければいけない。胸が張り裂けるような気持ちでやっていました」と複雑な思いを抱えながらの収録であったことを明かしていたが、新作の収録時には「アスランの存在を忘れたことはありました…」とニヤリ。アスランの登場シーンがどのくらいあるかもファンの間で注目ポイントになっている本作だけに、登壇者は何度もお互いに顔を見合わせながら、どこまで話していいのかを確認するような仕草を見せ、笑いを誘っていた。

新キャラクター、グリフィン・アルバレスト役の森崎ウィン
新キャラクター、グリフィン・アルバレスト役の森崎ウィン

内容についてはほとんど言えないという本作だが、登壇者はすでに完成版を鑑賞済み。感想を求められた田中は「内容が言えないので、自分の感情しか伝えられません」と前置きし、「絶対泣くと思って、ポケットティッシュを用意していましたが、全然足りなくて。涙腺崩壊しました。劇場に行く際はポケットティッシュ、最低3つの持参をおすすめします!」と話すにとどめていた。鈴村は「みなさん安心してください。『SEED』も『DESTINY』も全部入っています。内容は言えないけれど、すごかったです」と感想を伝え、「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」のファンが満足できる内容になっていることをほのめかした。

本作から登場する新キャラクターを演じている下野は「すごくドラマティックな作品です」とし、「収録した時は色も入ってないシーンがほとんどでしたが、こうなったのか、だからあんな風に繋がるのかというところがいっぱいありました。エンディングまで余すことなくドラマティックです。余すことなく観てください!」と最初から最後まで隅々楽しむことをおすすめした。同じく新キャラクターとして本作に登場している森崎は「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は劇場で観るべき作品です」と力を込め、「エンドクレジットのスタッフの皆様の努力の賜物。今後、小さい画面で観る機会も出てくるかもしれないけれど、劇場でやっているときはぜひ劇場で楽しんでほしいです」と呼びかけた。

主題歌「FREEDOM」を担当した西川貴教
主題歌「FREEDOM」を担当した西川貴教

主題歌を担当した西川はキャストの演技に触れ、「みんなお芝居が瑞々しい」と話し、まるで20年という月日が経っていないように続きを観ている感覚になったと目を丸くする。続けて「鈴村さんなんてもう大御所なのに、(演じるシンに)ちゃんとイライラするんです。なんでお前はそうなんだよ!って(笑)」とニヤニヤ。時間があっという間に当時に戻るような作品なので、たくさんの人に同じ体験をしてほしいとも補足していた。


イベントでは、エンディングテーマ「去り際のロマンティクス」を担当したSee-Sawの石川智晶(ボーカル)と梶浦由紀(キーボード)から届いた福田監督への完成お祝いの手紙も読み上げられた。「泣かせようとしないでよ…」と話した福田監督は、「西川さんの楽曲もSee-Sawの楽曲も、ものすごく力を感じる音楽です」とおすすめしながら、スクリーンに映し出された手紙の文面を嬉しそうに見つめていた。保志は「いろいろなドラマが詰まっています。『SEED』の世界がどうなっていくんだろうという思いを馳せていただきたいです。ようやくできた喜びをみんなと共有したいし、ラージフォーマットでも楽しみたいです」と挨拶し、公開まで期待しながら待ちつつ、映画公開後は上映が長く続くように応援してと呼びかけイベントを締めくくった。

取材・文/タナカシノブ

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