チェ・ミンシク、ユ・ヘジンら共演の韓国オカルトホラー『破墓』、ベルリン国際映画祭フォーラム部門に選出!
『オールド・ボーイ』(03)や『悪魔を見た』(10)などで知られる韓国映画界を代表する名優チェ・ミンシクが主演を務める最新作『破墓(パミョ)』が、2月の韓国公開に先駆け、現地時間2月15日より開幕する第74回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門でワールドプレミア上映を迎えることが決定した。
『プリースト 悪魔を葬る者』(15)や『サバハ』(19)を手掛けたチャン・ジェヒョン監督がメガホンをとった本作。大金と引き換えに怪しい墓の改葬を依頼された風水師と葬儀屋、そして二人のシャーマンが、破墓(=墓を掘り返すこと)をきっかけに解き放たれた邪悪な力によって奇妙な出来事に見舞われていくオカルト系ホラースリラーだ。
風水師のサンドク役をチェ・ミンシクが演じ、葬儀屋のヨングン役には『1987、ある闘いの真実』(17)や『コンフィデンシャル:国際共助捜査』(22)のユ・ヘジン。シャーマンのファリム役は「ユミの細胞たち」のキム・ゴウンが演じ、ボンギル役は「ザ・グローリー 〜耀き復讐〜」(Netflixにて配信中)のイ・ドヒョンが演じる。
ベルリン国際映画祭のフォーラム部門は、映画を通して社会や芸術、美的感覚を考察することを目的に、毎年世界各国からアート映画やジャンル映画、劇映画にドキュメンタリー映画などあらゆる垣根を超えた多様な作品が上映される部門。今年は本作以外にも、日本から三宅唱監督の『夜明けのすべて』(2月9日公開)や、想田和弘監督の『五香宮の猫』(秋公開)などが選出されている。
同部門のディレクターを務めるバルバラ・ヴルムは本作について「豊かな作品世界を見せてくれる韓国の映画界を代表する作品」と太鼓判。これまで様々な傑作や怪作が生みだされてきた韓国ジャンル映画界から新たに世界へ放たれる『破墓』。ベルリンでどんな評価を受けるのか注目しながら、日本での公開情報を楽しみに待ちたい。
文/久保田 和馬