新スパイダーマン=トム・ホランド「ロバートやマイケルとの撮影はアメイジング!」[スパイダーマン・タイムズ #8]

インタビュー

新スパイダーマン=トム・ホランド「ロバートやマイケルとの撮影はアメイジング!」[スパイダーマン・タイムズ #8]

マーベル・コミックのスーパーヒーロー、スパイダーマンを英国出身の新鋭トム・ホランドが演じる新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』が公開され、これまでのシリーズとは違うハッピーなテイストで新たなファンを獲得している。スパイダーマンことピーター・パーカーを演じたトムとジョン・ワッツ監督が、本作にも登場するアイアンマンことトニー・スターク役のロバート・ダウニーJr.、敵であるバルチャーを怪演したマイケル・キートンとの撮影の裏話を語った。

偉大な先輩俳優と共演し、トムも大興奮
偉大な先輩俳優と共演し、トムも大興奮[c]Marvel Studios 2017. [c]2017 CTMG. All Rights Reserved.

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)で初登場したトム演じるスパイダーマン。本シリーズでのピーターは、親友がいて、部活動にも入っている普通の高校生。アイアンマンに憧れ、アベンジャーズの一員になりたいと願っている。劇中にはアイマンマンやアベンジャーズが随所に絡み、“バットマン”(89年版で主演。こちらはDCコミック)のイメージがいまだ残るキートンがバルチャーとして登場する。

「まったくアメイジングだったよ!」と共演の日々を興奮気味に振り返るトム。「僕は21歳だけれど、ロバートやマイケルのように経験豊富で才能あふれる俳優たちと仕事ができるチャンスを与えられただけでもスゴイこと。毎日が驚きの連続で、本当に素晴らしい機会を与えられたよ」

監督も、トム、ロバート、マイケルのバランスは「すごくよかった」と口にする。「マイケルは本当に怖くて、これじゃスパイダーマンが負けてしまうかもと思わされる。バルチャーになったときと、一市民であるときとのバランスがスゴイんだ。それから私がとてもいいと感じたのは、トニーとピーターとのやりとり。トニーは自分ではそんなつもりはなかったのに、仕方なくメンターになってしまったところがある。『シビル・ウォー』では、とりあえず助けが必要だったからスパイダーマンを選んだ。かっこいいスーツを与えて、そのあとどうなるかなんて考えていなかったと思う。でもそのことでトニーはピーターから慕われ、彼の父親的存在になっていく。観客にとっても、新しいトニーの面が見えておもしろいと思うよ」

【写真を見る】ジョン・ワッツ監督はこれが長編3作目となる新鋭
【写真を見る】ジョン・ワッツ監督はこれが長編3作目となる新鋭[c]Marvel Studios 2017. [c]2017 CTMG. All Rights Reserved.

アベンジャーズと絡む新スパイダーマンだが、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)で、スーパーヒーローであることを唯一隠しているキャラクターだ。

「すごくおもしろいところで、ピーターのユニークな部分だよね」とトム。「隠されたアイデンティティがあるというところが、いい特徴になっている。誰もスーパーヒーローが15歳の子供だなんて思わないよね。きっと30歳くらいかな、なんて思ってるんじゃないかな」

監督も次のように話す。「より興味深い部分だよね。というのは、ピーターにはいつも選択のチャンスがある。(自分がスパイダーマンだと)言っちゃってもいいんだ。それを言わないというところにいい緊張感がある。コミックではある時点で告白していて、それを逆に利用されたりもするんだけど、映画のスパイダーマンはまだ隠していて、言わないことにどんな意味があるんだろうと興味を惹かれるんだ」

若き2つの才能が生んだ新スパイダーマンを要チェック!
若き2つの才能が生んだ新スパイダーマンを要チェック![c]Marvel Studios 2017. [c]2017 CTMG. All Rights Reserved.

ユニークな特徴のある15歳のヒーローは、トムが演じることでより魅力的になった。撮影ではスーツを着てのアクションもほぼトムが演じている。監督が裏話を語り始めた。「飛行機の外にスパイダーマンがつかまっている場面は、観客が『明らかにスタントだよね』と思うはず。確かにあれはCGで合成しているけれど、スパイダーマンの演技自体はトムがやっているんだよ。転んだり吹き飛ばされたりね」

するとトムが撮影秘話を明かす。「メイキングにも収められているけど、あれは僕が床に寝っ転がって、スタントマンと一緒になって転んだり、飛んだり、ドタバタと動いているんだ。作っているときは全然ヒーローっぽくないシーンだったね。でも、トム・クルーズだったら実際に飛行機につかまっていたかも(笑)」。

21歳の主役と36歳の監督。若いパワーが歴史を受け継ぎつつ、新たなシリーズを発進させた。【取材・文/望月ふみ】

★★★集中連載“スパイダーマン・タイムズ”では『スパイダーマン:ホームカミング』の魅力を、様々な角度からお届け。次回からも、公開後の今だから語れるトリビア、次作以降のスクープなどの配信を予定しています。お楽しみに!★★★

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