誰にも届かない声で泣くクジラとは誰なのか?『52ヘルツのクジラたち』場面写真

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誰にも届かない声で泣くクジラとは誰なのか?『52ヘルツのクジラたち』場面写真

町田そのこによるベストセラー小説を映画化する『52ヘルツのクジラたち』(3月1日公開)。このたび、本作の場面写真が到着し、あわせて本日より発売開始となるムビチケ前売券の詳細も明らかになった。

【写真を見る】三島貴瑚と、「ムシ」と呼ばれる少年
【写真を見る】三島貴瑚と、「ムシ」と呼ばれる少年[c]2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

“52ヘルツのクジラ”とは、ほかの仲間たちには聴こえない高い周波数で鳴く世界で1頭だけのクジラのこと。しかし、そんな“世界で最も孤独なクジラ”たちにも、その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる、その声はいつか届くというせつなる想いを描く愛の物語が展開する。主人公で、ある傷を抱え、東京から海辺の街の一軒家に移り住んできた三島貴瑚を杉咲花が演じるほか、『八日目の蝉』(10)の成島出監督のメガホンをとる。

過去と現在を交差させながら物語は描かれていく
過去と現在を交差させながら物語は描かれていく[c]2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会

今回解禁されたのは、三島の人生に交差する人々を切り取った場面写真。三島の声なきSOSを聴き取り救い出してくれた“アンさん”こと岡田安吾(志尊淳)とのかけがえのない日々を切り取ったシーンや、数年後、新たな人生を歩く三島が「ムシ」と呼ばれる少年と出会うシーンが写されている。さらに、高校時代からの親友である牧岡美晴(小野花梨)との仲睦まじい様子や、初めての恋人、新名主税(宮沢氷魚)とのシーン、さらに、岡田とその母親が手を握り合うシーンなど、三島と三島の人生に交差する人々の様々なシーンが解禁された。

岡田と、彼の母が手を握り合う様子
岡田と、彼の母が手を握り合う様子[c]2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会


本日1月26日からは、本作のムビチケ前売券(カード)も発売開始。原作者の町田そのこも脚本段階から「自分の頭の中で描いていた世界、ひとびとが、くっきり浮き出てくる気配をひしひしと感じて、震えました」とコメントしている本作。若手最旬俳優たちの競演と、『八日目の蝉』をはじめ様々な形の家族を見つめてきた成島監督が作りだす、せつなくも愛おしい世界観に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

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