サム・メンデス監督、ビートルズの解散を4人の視点で描く伝記映画を製作へ!キャスト予想にトム・ホランド、ティモシー・シャラメの名も?

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サム・メンデス監督、ビートルズの解散を4人の視点で描く伝記映画を製作へ!キャスト予想にトム・ホランド、ティモシー・シャラメの名も?

「007」シリーズや『1917 命をかけた伝令』(19)のサム・メンデス監督が、“歴史上最も偉大なバンド”ビートルズの伝記映画を制作することが決定。はやくもジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4名を誰が演じるのか熱視線が集まっている。世界中の各メディアが報じている。

報道によれば、今回制作される伝記映画は4本。ビートルズが1970年に解散に至るまでの「驚くべき物語」をメンバーそれぞれの視点で描かれた4本がひとつに集約される革新的な企画になるとのこと。メンデス監督は「史上最高のロックバンドの物語を語ることができてとても光栄に思います。映画を観に行くという概念に挑戦できることに、とてもワクワクしています」とコメント。

解散から半世紀以上、いまだに世界中で愛され続けているビートルズ
解散から半世紀以上、いまだに世界中で愛され続けているビートルズ[c]Everett Collection/AFLO

ビートルズの映画といえば、4人が主演を務めた劇映画『ビートルズがやって来る ヤア!ヤア!ヤア!』(64/後に『ハード・デイズ・ナイト』に改題)を皮切りに、『HELP! 四人はアイドル』(65)やアニメーション映画『ビートルズ イエローサブマリン』(68)が制作された他、ビートルズの解散後にもグループ全体や各メンバーにフォーカスしたドキュメンタリー作品が数多く存在。なかでもマーティン・スコセッシ監督が手掛けた『ジョージ・ハリスン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(11)や、ピーター・ジャクソン監督の『ザ・ビートルズ:Get Back』(21)は特に好評を博した。

また、劇映画としてはジョンとマネージャーのブライアン・エプスタインを描いた『僕たちの時間』(91)や、ジョンの若き日を描いた『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(10)のような伝記映画から、全編ビートルズの楽曲で構成されたミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』(09)、“ビートルズが存在しなかった世界”を描いたダニー・ボイル監督の『イエスタデイ』(19)などが製作されるなど、音楽界のみならず映画界にも多大な影響をもたらしている。

【写真を見る】ジョン、ポール、ジョージ、リンゴを誰が演じるのか?早くも予想合戦が白熱
【写真を見る】ジョン、ポール、ジョージ、リンゴを誰が演じるのか?早くも予想合戦が白熱[c]Everett Collection/AFLO

今回の映画化発表を受けて「Variety」では、4人のメンバーを誰が演じるのか期待を交えながら予想する記事を掲載。ジョン役にはかつて『ノーウェアボーイ』でも同役を演じていたアーロン・テイラー=ジョンソンの再演を期待している他、『世界一キライなあなたに』(16)のサム・クラフリン、『フェイブルマンズ』(22)のポール・ダノ、『ロケットマン』(17)で若き日のエルトン・ジョンを演じたキット・コナーらの名をピックアップ。


また、ポール役には人気ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」のジェイコブ・エロルディや『リトル・ダンサー』(00)のジェイミー・ベル、MCU版「スパイダーマン」のトム・ホランドの名を挙げ、ジョージ役には「DUNE/デューン」シリーズのティモシー・シャラメや『ヒューゴの不思議な発明』(11)のエイサ・バターフィールド。リンゴ役には『イニシェリン島の精霊』(22)のバリー・コーガンや「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフといった、主に英国・アイルランド出身俳優の名が挙げられている。

ボブ・ディランの伝記映画も決まっているティモシー・シャラメがジョージ役を演じる可能性は?
ボブ・ディランの伝記映画も決まっているティモシー・シャラメがジョージ役を演じる可能性は?[c]Everett Collection/AFLO

はたしてこのなかの誰かがビートルズを演じることになるのか。4本の伝記映画はいずれもソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給のもと、2027年に全世界で劇場公開される予定となっている。追って発表される続報から目が離せなくなりそうだ!


文/久保田 和馬

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