願いを象徴する表題曲を使用『ボブ・マーリー:ONE LOVE』人々の心を震わす予告編
カリブ海の小国ジャマイカで生まれ、世界中の希望となった伝説のアーティスト、ボブ・マーリーの知られざる激動の生涯を描く映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』(5月17日公開)。本作より、日本オリジナル予告編が到着した。
本作では、欧米がすべての中心だった当時の音楽業界において稀有な第三世界出身アーティストとして世界的な成功を収めるまでの奇跡のサクセスストーリーをはじめ、白人と黒人のハーフとして生まれた出自、国内の政情不安と政治家の思惑に翻弄される国民的英雄としての苦悩、妻リタとの絆など、彼の音楽とメッセージの背後にある知られざる物語が描かれる。主人公であるボブ・マーリーを演じるのは『あの夜、マイアミで』(20)にてマルコムXを演じ、高い評価を得たキングズリー・ベン=アディル。妻のリタ・マーリー役には『キャプテン・マーベル』(19)や『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(21)などハリウッド大作映画への出演が続くラシャーナ・リンチと、注目の俳優が顔を揃えている。
監督を務めるのは、第94回アカデミー賞で作品賞をはじめとする6部門でノミネートされた『ドリームプラン』(21)を手掛けたレイナルド・マーカス・グリーン。さらにボブ・マーリーの妻リタに加え、ボブとリタの実子であるセデラ・マーリーとジギー・マーリーも監修スタッフとして参加し、物語に深みを加えている。すでに全米では公開から2週連続で首位を獲得、イギリス、フランスでも大ヒットを記録するなど高い評価を受けている。
このたび完成した日本オリジナル予告は、「Turn your lights down low/そっと灯りを消して」を口ずさむボブ・マーリーの優しい歌声を妻のリタが聞き入る幸せな光景からはじまる。軽やかななかに複雑なリズムとまっすぐなメッセージ性の豊かなレゲエミュージックの先駆者として、確かな才能とカリスマ性で存在そのものが一つのカルチャーの象徴ともなった“レゲエの神様”ボブ・マーリー。国の情勢不安や自身の身体を蝕む病、そして有名な暗殺未遂事件など、計り知れない苦難の連続でも、前を向き、彼にしか生み出せない本物の音楽を奏で続けて世界中の希望となったボブ・マーリーの生涯がエモーショナルに綴られていく。
貧しいジャマイカの苦境を乗り越え、未来の歓びを信じて生きる力を歌う永遠のアンセム「No Woman, No Cry」に勇気をもらい、日本でもテレビCMなどをはじめ様々な場面で流れるボブ・マーリーの願いを象徴する表題曲「ONE LOVE」が人々の心を震わせる瞬間を映しだしているが、この2つの名曲が本作の予告編で使用されているのはこの日本オリジナル予告編だけだという。世界で唯一となる贅沢な予告編に胸を躍らせ、いよいよ近づいてきた日本公開が待ち遠しくなること必至だ。
ボブの実の息子であり、自身もグラミー賞受賞アーティスト、そしてこの映画の完成にむけて長年尽力し続けてきたプロデューサーのジギーは「何年もこのストーリーを伝えたいと思っていました。何度も製作に漕ぎつけたが、何度も白紙になってきた。いまが絶好のタイミングになったと思います。この映画は、ジャマイカと、父ボブと、彼の作った音楽を忠実に描いている。真実を見てもらうことを重視して、僕の感情はこの真実を超越したところにあります」と明かす。
本日3月15日(金)からは、豪華ライブチケット仕様版のムビチケ前売券(カード、オンライン)が発売開始に。通常のムビチケカードより大きなサイズで、まさしくLIVEチケットを手にした興奮を味わえるマストゲットアイテムとなっている。世界中で人間同士の争いが絶えず、日本も連日様々な報道がなされ不安の尽きない社会に生きているなかで、没後42年たってもなお、色褪せることなく時代が再び求めるボブ・マーリーの偉大な音楽と人生を、ぜひ映画館で堪能していただきたい。
文/サンクレイオ翼