『パラサイト』と同じ“影の立役者”が!『パスト ライブス/再会』主演グレタ・リーの役作りの秘密|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『パラサイト』と同じ“影の立役者”が!『パスト ライブス/再会』主演グレタ・リーの役作りの秘密

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『パラサイト』と同じ“影の立役者”が!『パスト ライブス/再会』主演グレタ・リーの役作りの秘密

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(23)の米国A24と、『パラサイト 半地下の家族』(19)を配給した韓国CJ ENMが共同製作で贈る『パスト ライブス/再会』が4月5日(金)より公開される。このたび、本作の新場面写真が解禁となった。

『パスト ライブス/再会』は本年度アカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされた
『パスト ライブス/再会』は本年度アカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされた[c]Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

本作は、ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみの2人が、24年後の36歳、NYで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁—イニョン—”。見知らぬ人とすれ違ったとき、袖が偶然触れるのは、前世(PAST LIVES)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせた2人は、NYの街を歩きながらこれまでの互いの人生について語りあい、過去自分たちが「選ばなかった道」に想いを馳せる。本作のメガホンをとったのは、本作で長編映画監督デビューを飾ったセリーヌ・ソン。自身が12歳のとき、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移ったという体験を元に本作の脚本を執筆した。デビュー作ながら既に各国の映画賞で244ノミネート84受賞と本年度の賞レースを席巻した。

幼なじみの2人が36歳となった24年後再会する7日間を描く
幼なじみの2人が36歳となった24年後再会する7日間を描く[c]Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

主人公のノラを演じたグレタ・リーは、ロサンゼルス出身の韓国系移民2世。韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズという2つのコミュニティで生まれ育った。リー本人は、主人公のノラとは違い、生まれたときからアメリカ国籍を持つ英語ネイティブ。これまでアジア系アメリカ人の役を英語で演じてきたグレタは本作のオファーを受けたとき「韓国人?私が韓国語を話すの?」と大変驚いたそう。役の詳細も監督、脚本のソンのことも知らなかったが「脚本には心を打たれるものがたくさんあって、この作品は特別なものになると確信した」とすぐに迷いは吹き飛んだことを振り返っている。英語ネイティブのリーがノラを演じるためには、「韓国人が話す英語」を習得する必要があったが、『パラサイト 半地下の家族』でポン・ジュノ監督やソン・ガンホの英語通訳を担当したシャロン・チョイが本作のダイアレクトコーチ(発音コーチ)を務め、「韓国語を母国語としながら流暢な英語を話す人」の特徴をグレタに授けた。また、リーは「韓国語を話す役はとても難しく、大きなチャレンジだったが、同時に俳優として最高の喜びでもあった」と韓国語での演技に関しても語っている。


あわせて、解禁された新場面写真は、ノラと24年ぶりに再会した幼なじみヘソンを切り取ったもの。食事のテーブルでの表情が温かく写されている。

【写真を見る】新たに解禁された場面写真には、ノラとヘソンの表情が写しだされている
【写真を見る】新たに解禁された場面写真には、ノラとヘソンの表情が写しだされている[c]Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

本年度のアカデミー賞では作品賞、脚本賞のWノミネートをはたした『パスト ライブス/再会』。英語ネイティブのリーがチョイの指導のもと習得した「韓国人が話す英語」にも注目して本作を楽しんでほしい。

文/鈴木レイヤ

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