間宮祥太朗&佐藤二朗ダブル主演『変な家』が大ヒットスタート!斉藤由貴は映画冒頭から絶叫
映画『変な家』の初日舞台挨拶が3月15日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈、瀧本美織、斉藤由貴、石川淳一監督が登壇した。
原作は、謎のクリエイター・雨穴によるYouTube動画とその前身である同タイトルのウェブメディア記事を元に、物語の続きを書き加える形で待望の書籍化したミステリー小説「変な家」。間宮と佐藤がダブル主演を務め、売れない動画クリエイターの雨宮を間宮、雨宮とバディを組み間取りの謎に迫る一風変わった設計士・栗原を佐藤、物語の鍵を握るヒロインの柚希を川栄が演じている。15日より全国317館で公開され、15時までの動員と土日の座席予約数を考慮すると、興行収入20億円突破を狙える大ヒットスタートをきった。
上映後の舞台挨拶に立った間宮は「皆さん、ゾクッとしていただけましたでしょうか」と呼びかけ、大きな拍手を浴びた。「取材やプロモーション活動でもしゃべれないことが多くて。秘めに秘めに秘めてきた、この映画がついに観ていただけた。そしてこれからたくさんの方に観ていただけるということで、うれしく思っています」とネタバレ厳禁映画の公開への喜びを吐露。佐藤は「後半は言えないことだらけ。これからは共犯関係になる人が増える。皆さんの手で育てていってください」と本作が観客に広がっていくことを願っていた。
川栄演じる柚希の姉役に扮した瀧本は、「試写で初めて観た時に、開始5秒で『わー!』って飛びのいた。怖いのがすごく苦手なんです」とものすごく怖かったと告白。斉藤は柚希の母親役を演じたが、川栄が「キャスト、スタッフさんが観に行く試写で、最初のシーンで斉藤由貴さんが『キャー!』と絶叫していて。いい反応をされていて、すごく印象に残っています」と斉藤も震え上がっていたことを暴露。斉藤は「すごく自然に(叫び声が)出ました」と照れ笑いを見せた。劇中ではミステリアスな役柄を担っており、斉藤は「こういう作品で大事なのは、怖く演じようと思わないこと。登場人物として、自分の信じていることを真剣に信じている。そこに変なひねりは持ち込まずに、ストレートにそう思っているということが大事だと思います」と役作りの秘訣を明かしていた。
またこの日は『変な家』の個性的な出演者が集った舞台挨拶とあって、出演者の中からもっとも「変な人」(=Most Valuable HEN。略してMVH)を決めることになった。指差しでそれぞれが思う「変な人」を示すことになったが、間宮は瀧本、佐藤は川栄、川栄&石川監督は斉藤、瀧本&斉藤は佐藤を指名して、佐藤と斉藤が同率でMVHの座を獲得した。瀧本は「番宣で、二朗さんと一緒に出させていただいた。収録の途中で、急にバッと立ってブッ!とオナラをしたんです。しかも私のほうに向いていたので立ち上がって逃げたんですが、そこには戻りたくないと思った」と佐藤の驚きの行動をばらし、これには佐藤が「なぜオンエアでは編集でカットされたものを、ここで話すんだ」とクレーム。川栄と間宮は「どこでもやっているんだ」と佐藤の放屁癖にあきれていた。
川栄&石川監督は、斉藤の「変なところ」について彼女が醸しだす不思議な空気感だと声をそろえていたが、受賞コメントを求められた斉藤は「そういうのを抱えて生きていますから。小さいころから“変だな”というのが、きっとくっついているんです」と目尻を下げ、周囲を笑わせていた。
取材・文/成田おり枝