ポルト国際映画祭審査員特別賞を受賞『変な家』間宮祥太朗登場の公式上映会は大盛況!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ポルト国際映画祭審査員特別賞を受賞『変な家』間宮祥太朗登場の公式上映会は大盛況!

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ポルト国際映画祭審査員特別賞を受賞『変な家』間宮祥太朗登場の公式上映会は大盛況!

謎のクリエイター、雨穴によるYouTube動画とその前身である同タイトルのウェブメディア記事をもとに、物語の続きを書き加える形で書籍化したミステリー小説「変な家」。その実写映画化となる『変な家』(3月15日公開)が、第44回ポルト国際映画祭コンペティション部門への正式出品を受け、現地で上映会が行われた。

【写真を見る】ポルト国際映画祭での『変な家』公式上映に間宮祥太朗が登場!
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本作は、1つの変な間取りから始まる前代未聞のミステリー。『エイプリルフールズ』(15)、『ミックス。』(17)と話題作を手掛け、数多くの大人気ドラマを送りだしてきた石川淳一がメガホンを取り、『七つの会議』(19)、「半沢直樹2」など、魅力的なキャラクターを絡ませテンポよく展開する物語が評判の丑尾健太郎が脚本を担当。そして、音楽を次世代を担うトップクリエイターの小島裕規“Yaffle”が手掛ける。主人公で売れないオカルト専門の動画クリエイター、雨宮を間宮祥太朗、雨宮とバディを組み、間取りの謎に迫る一風変わった設計士の栗原を佐藤二朗が演じる。また、本作のヒロインで間取りの謎の鍵を握る謎の人物、柚希に川栄李奈が扮している。

ポルト国際映画祭での上映に先駆け間宮祥太朗が現地入り
ポルト国際映画祭での上映に先駆け間宮祥太朗が現地入り

そんな本作が、日本の公開へ先駆け第44回ポルト国際映画祭においてコンペティション部門にて正式出品を受け上映会を実施。1981年から開催されているポルト国際映画祭はファンタスポルトの愛称で親しまれ、スペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭、ベルギーのブリュッセル国際映画祭と並んで世界三大ファンタスティック映画祭の一つに数えられている、SFやホラー、スリラー、サスペンスといったジャンルに定評がある映画祭。現地時間の3月6日に実施された上映に向け、主人公、雨宮役の間宮が現地入り。ポルトガルの観光地を巡り、映画祭の上映を告知する宣伝活動としてティッシュ配りを行った。ティッシュ配りという日本特有の宣伝活動に加え、日本の俳優自らが宣伝している様子に現地の方々が興味津々のようで、なかには声をかけてくる人も。ファンタスポルトでの上映をつたえると「家族で観に行く」と話す方もおり、現地の方にも受け入れられている様子が伺えた。

上映前の舞台挨拶ではポルトガル語での挨拶も
上映前の舞台挨拶ではポルトガル語での挨拶も

そしてBATALHA CENTRO DE CINEMAにて行われた上映では、300人を超える観客が集まり、23時という時間にも関わらず会場は満席の状態に。客層も幅広く、20代の男女から、50代以上の地元のお客さんや家族連れまで、様々な観客が集まった。なかには昼間、間宮から直接ティッシュを受け取った観客もいるなど、大賑わいの様子で舞台挨拶はスタート。上映前の舞台挨拶では、間宮が「こんばんは。私は間宮祥太朗です。皆さん盛り上がってますか!」とポルトガル語で挨拶すると、会場は大きな拍手で包まれた。「ポルトの人たちは温かいんであんまり伝わってなくても拍手してくれたのかなと思いました」とコメントすると会場からは「すごいよくわかりましたよ~!」とポルトガル語で声をかけられる場面も。日本では本作の上映会を実施しておらず、今回が初めて観客に観られる機会だったということもあり、「まだ日本でお客さんとして観た人は1人もいません。なので、今夜初めてお客さんに観てもらう最初の1回です。ファンタスティック映画祭にふさわしいファンタスティックな日本映画になってると思うのでぜひ楽しんでご覧ください」と呼びかけると大きな拍手と歓声が飛び交い、温かい雰囲気の会場を大きく沸かせた。

上映終了後は撮影攻めになるなど大盛り上がりの様子を見せた
上映終了後は撮影攻めになるなど大盛り上がりの様子を見せた

上映中は、前半の栗原が間取りを推理するシーンではスクリーンを食い入るように観る様子が見受けられたが、後半物語が激しくなるにつれて会場からは悲鳴や驚きの声、さらには笑い声も聞こえるなど会場一丸となって楽しんでいる様子が伺え、本編終了後にはスタンディングオベーションが巻き起こるほどの大盛り上がりで会場の温度はMAXに。現地の熱を目の当たりにした間宮は「とても盛り上がってくれてすごい嬉しかったです。最初は間取りだったり、日本語の映画で字幕を見ながらっていう感じなので、どんな感触になるんだろうなって想像がつかなかったんですけど、徐々に物語が進むにつれてストーリーに慣れてる感じがして、楽しんでくれていたのでよかったと思います。あとは、すごいシリアスなところでも笑ったりして、それは興味深いなと思いました(笑)」とコメント。上映終了後のロビーでは観客に囲まれて撮影攻めになるなど大盛り上がりの様子で、本編を観たポルトガルの観客からは大絶賛のコメントが相次いだ。

さらに、本作が本映画祭にてオフィシャルコンペのアジア作品部門、審査員特別賞を受賞。今回の受賞を受け、現地の映画祭に参加した間宮からは、「ポルトの美しい風景、優しい人々、そして会場でこの映画を初めて観て下さった方々の反応、そのどれもが鮮明に脳裏に残っています。ポルトの温もり冷めやらぬうちに、これ以上ない熱々のお土産をいただきました。ありがとうございます。日本での上映開始もまもなく、この熱がより一層大きく伝播していく事を願っております」と喜びと感謝のコメントが到着。そして本作の石川淳一監督は「日本固有の間取り、住宅事情や呪いなどの風習をもとにした映画で、こうやって世界で観客の皆さんに楽しんで頂けるのは非常に嬉しいです。原作小説の怖さや面白さを損なわずに映像化できたのは、全スタッフ、キャストが一丸となって取り組んだ結果だと思います。ありがとうございました」とスタッフ、キャストへの深い感謝のコメントを寄せた。


日本公開より一足先に、ポルトガルを大きく沸かせた『変な家』。世界で絶賛された本作の公開により期待が高まる!

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