若葉竜也が伊勢谷友介に見せた”無”の表情とは?『ペナルティループ』撮影の舞台裏を明かす
若葉竜也が主演を務める『ペナルティループ』が3月22日(金)より公開される。今回、本作の特別映像が解禁された。
恋人を殺され、何度も復讐できるプログラム=“ペナルティループ”で復讐のループを否応なく繰り返す青年を主人公とした本作。主人公が意図せずループに巻き込まれる従来のタイムループものとは違い、“主人公が復讐のループを自ら選択する”という過去に類を見ない設定で描かれる。若葉演じる主人公の岩森が朝6時に目覚めると、時計からいつもの声が聞こえてくる。彼は身支度をして家を出て、最愛の恋人、唯(山下リオ)を殺めた溝口(伊勢谷友介)を殺害し、眠りにつく。翌朝目覚めると周囲の様子は昨日のまま、溝口もなぜか生きている。そしてまた今日も彼は復讐を繰り返していく。また、タイムループの謎を握るキーパーソンを『ドライブ・マイ・カー』(21)のジン・デヨンが演じ、『人数の町』(20)の荒木伸二監督がメガホンをとった。
ついに公開初日を明日に控え、若葉、伊勢谷、山下、デヨンの4人が一堂に会した座談会の様子と、そこで話題に挙がった本編映像を編集した特別映像が解禁された。若葉と伊勢谷は、撮影を重ねるうちに徐々に打ち解け、2人は演技についてたびたび相談しあっていたそう。そんななか、約2年ぶりに映画の撮影現場に入った伊勢谷が驚いたエピソードを明かされている。それは4回目のループシーンで溝口が喫煙室でコーヒーに毒が入っているのではと疑い、岩森にそのコーヒーを渡す場面。若葉が「(コーヒーを)渡されたとき、どんな表情をすればいいですかね?」と相談すると、伊勢谷はその単刀直入な質問に驚きつつも「”無”でいいんじゃない?」と返したそう。すると伊勢谷の言う通り、若葉はそのまま無表情の演技を見せ、OKカットになってしまい衝撃を受けたという。「”無”です。全部無くしてみたんです、何も。だから本当に”無”(の表情)だと思います」と若葉が明かすと、「”無”だとごまかしているようにも焦っているようにも見えるかもしれないし、ある種、良いのかなと思ったら、そのまんまやったから(笑)。そのまんまOK出たから!」と当時は驚愕したと笑って振り返った。若葉の無の表情を劇場でより楽しんでもらうためにも、今回の特別映像では比較映像として逆に”無”の表情をみせない<LOOP1>の同じ喫煙室での本編シーンが挿入されている。
加えて、伊勢谷と荒木監督の登壇による映画公開記念舞台挨拶の実施が決定。池袋シネマ・ロサにて行われる3月30日(土)、13時の回の上映終了後に行われる。チケットは池袋シネマ・ロサのホームページにてオンライン販売される予定だ。
若葉が感情を全てなくしたという”無”の演技とは?若葉と伊勢谷のふたりの演技をぜひ劇場で楽しんでほしい。
文/鈴木レイヤ