エマ・ストーン×ヨルゴス・ランティモス監督の最強タッグ最新作『憐れみの3章』カンヌ国際映画祭でワールドプレミア決定!
第91回アカデミー賞で9部門10ノミネートを獲得した『女王陛下のお気に入り』(18)と、第80回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝き、先ごろ発表された第96回アカデミー賞で主演女優賞など4部門を受賞した『哀れなるものたち』(23)。この2作に続いてヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーン、サーチライト・ピクチャーズがタッグを組む『憐れみの3章』(2024年公開)が、第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミア上映されることが決定した。
選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男と、海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、そして卓越した教祖になると定められた特別な人物を懸命に探す女。この3者が織りなす奇想天外な物語から構成される本作。ストーンのほか、ウィレム・デフォーやマーガレット・クアリー、ジェシー・プレモンス、ホン・チャウ、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファーといった折り紙つきの実力派キャストが勢ぞろい。
そんな本作が、このたび現地時間5月14日(火)に開幕する第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門へ選出されたことが公式発表となった。ランティモス監督は、カンヌデビューとなった『籠の中の乙女』(09)で“ある視点”部門作品賞を受賞したことを皮切りに、『ロブスター』(15)ではコンペティション部門の審査員賞、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17)では同脚本賞を受賞するなど好相性の舞台。3度目のコンペティション部門参戦となる今作で、さらに上の賞を受賞できるか注目が集まるところ。
また、あわせて新たな場面写真も解禁に。ランティモス監督が長編映画では3作ぶりのタッグとなる共同脚本家エフティミス・フィリップと共に仕掛けるユーモラスで不穏な世界のなかで、豪華キャスト陣が演じる登場人物たちはどのような運命をたどることになるのか。カンヌから届けられる吉報に期待しながら、本作の日本公開を待とう。
文/久保田 和馬