「ブレア・ウィッチ」「最終絶叫計画」再起動…シネマコンで発表されたホラー作品最新情報を総まとめ
パラマウント・ピクチャーズ
『クワイエット・プレイス:DAY 1』(日米6月28日同時公開)
音に反応する生命体がもたらす恐怖を描く、「クワイエット・プレイス」シリーズ最新作。『PIG/ピッグ』(22)のマイケル・サルノスキが監督を務め、ルピタ・ニョンゴ、ジョセフ・クイン、ジャイモン・フンスーらが出演する。シネマコンのステージに登壇したニョンゴ、クインは、「本作は世界が沈黙したその日、地球上で最も騒がしい都市、ニューヨークにいた登場人物たちを描いています。物語は、これまで以上に壮大で恐ろしいものになっています」と語り、すでに沈黙が訪れたあとの世界を舞台にしていた、これまでのシリーズとは異なる魅力があることを明かした。
「最終絶叫計画」シリーズ
プロデューサーのジョナサン・グリックマンとミラマックスによる「絶叫計画」の新プロジェクトが進行中が発表された。キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズが監督を務めた第1作『最終絶叫計画』(00)は、様々なホラー映画やテレビドラマのパロディを満載し、世界興行収入2億7800万ドルを記録する大ヒットとなり、その後全5作が製作。2024年から製作が開始され、2025年の公開を予定しているという。
『SMILE 2』(北米10月18日公開)
2022年に公開された『SMILE スマイル』の続編がサプライズ発表。前作は低予算映画ながら、北米で異例のロングヒットを記録しホラー映画ファンから絶大な支持を集めた。シネマコンでは『SMILE 2』の予告編も初公開。主人公は、ナオミ・スコット演じる国民的シンガー。華やかな彼女の日常に、あの恐怖の笑顔を浮かべた人々が忍び寄る…。監督には前作を手掛けたパーカー・フィンが続投する。
ウォルト・ディズニー・スタジオ
『ALIEN ROMULUS』(北米8月16日公開)
「エイリアン」シリーズ最新作『ALIEN ROMULUS』(8月16日米公開)から、2本の本編映像が公開された。本作でメガホンを取る「ドント・ブリーズ」シリーズのフェデ・アルバレス監督と、「エイリアン」の生みの親リドリー・スコットによるコメント映像も。「1作目が公開されたのは45年前。さあ、私たちのレガシーに加わった新たな作品をご覧ください」というスコットの言葉と共にお披露目された映像では、逃げ場のない冷たく果てしない宇宙空間を舞台に、『プリシラ』(公開中)のケイリー・スピーニーら新世代の若手俳優たちとエイリアンの死闘が垣間見られた。水中や暗がりに潜む無数の恐ろしいクリーチャーから、彼らは生き残ることができるのか?
ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
『ザ・ウォッチャーズ 』(6月21日公開)
アメリカでは6月17日に封切られる、M・ナイト・シャマランの実の娘で、次女のイシャナ・ナイト・シャマランが同名小説を原作に脚本、監督を務めた長編デビュー作『ザ・ウォッチャーズ』(6月21日日本公開)。原作はA・M シャインの同名小説で、森の中に現れた謎のガラス張りの部屋に迷い込んだミナ(ダコタ・ファニング)が、同じく閉じ込められてしまったという3人の男女と共に、毎晩“なにか”に監視されるという物語。果たして彼らの正体や目的とは?
シネマコンのステージに登壇したイシャナは本作を手掛けることになったきっかけについて「ホラーとファンタジーの融合したような作品を作りたいと思っていたんです。そんな時にこの本に出会いました。完璧なタイミングだったんです」と語る。
また本作のプロデューサーを務める父、M・ナイト・シャマランも新作『Trap』を引っ提げシネマコンに登場し、本作に出演している長女で歌手のサレカ・シャマランがその歌声を披露。同会場に父娘たちが勢ぞろいすることとなった。
『BEETLEJUICE BEETLEJUICE』(北米9月6日公開)
鬼才ティム・バートン監督初期の代表作『ビートルジュース』(88)の36年ぶりの続編『BEETLEJUICE BEETLEJUICE』から、ビートルジュース役を演じたマイケル・キートン、キャサリン・オハラ、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ウィレム・デフォー、そしてバートン監督が登壇。『ビートルジュース』は、事故で死んでしまった若い夫婦が自分たちの暮らしていた家に新たに住み始めた家族を追いだそうと、“バイオ・エクソシスト”のビートルジュースを呼びだし大騒動に発展していくホラーコメディ。
バートン監督は続編制作のきっかけを「ディーツ一家がその後どうなったのか興味がありました」と語る。キートンも「実はバートンと私は何年も続編について話し合っていました。新たな物語を作るのは本当に難しいことでしたが、バートンの指示に従って最高なものができました」と仕上がりに自信を覗かせた。再演について聞かれたオハラは、「私がいないと(続編を)作れないでしょう?」と茶目っ気たっぷりに笑いながら「実際、ティムから電話をもらった時はうれしかったです」と明かした。
取材・文/MOVIE WALKER PRESS編集部