鈴木亮平、『シティーハンター』聖地でのワールドプレミアに感激!早くも続編に期待し、小室哲哉に「STILL LOVE HER」新録のお願い
単行本の累計発行部数が5000万部突破の北条司による同名人気コミックを、鈴木亮平主演で実写化したNetflix映画『シティーハンター』(4月25日より世界独占配信)のブルーカーペット・ワールドプレミアが物語の舞台となる新宿、東急歌舞伎町タワー屋外ステージ・シネシティ広場で開催され、鈴木をはじめ、森田望智、安藤政信、木村文乃、佐藤祐市監督が登壇。鮮やかなブルーカーペットを闊歩し、鈴木は「もっこりスタート!」と主人公のリョウらしい決め台詞で開幕を宣言。同シリーズのファンが集った会場を大いに盛り上げた。
本作の主人公となるのは、東京の新宿を拠点にし、裏社会での様々なトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー(始末屋)である冴羽リョウ。無類の美女好きで美女に出会うとタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力と冷静沈着な頭脳で仕事を遂行するリョウを、以前から「シティーハンター」の大ファンだと公言していた鈴木がハマリ役として演じる。
この日は、ブルーカーペットが敷かれた会場に赤のミニクーパーもお目見え。シリーズのグッズを手にしたファンが集まり、シネシティ広場がシネ“シティーハンター”広場に変身した。オープニングアクトとして合唱団が「もっこり合唱」を披露したのち、いよいよメンバーが登場。会場が大歓声に包まれるなか、それぞれがサインや写真撮影などファンサービスに専念した。作品への愛を終始あふれさせていた鈴木は「最高のスタートが切れた」と会場を見渡しながら感無量の面持ち。「聖地でイベントができたことは、僕にとって一生の思い出になります」と心を込めていた。
本作で描かれるのは、シティーハンターの“はじまりの物語”。兄の死をきっかけにリョウの相棒となっていくヒロイン、槇村香役の森田は「最後にリョウさんとバディになった姿を、しっくりと感じていただけたらうれしいなと思いながら演じていました」と笑顔を見せた。香の兄・槇村秀幸役の安藤は「槇村というキャラクターをものすごく細かく、亮平に伝えてもらいながら演じた。亮平にものすごく助けられた」と鈴木に感謝しきり。「本当に私ですかという気持ちが拭えなかった」と告白した野上冴子役の木村も、「少しでも不安に思うことがあると、鈴木亮平監督がいらっしゃって、撮影の合間に抜けてきてくださって『大丈夫です。冴子です!』と太鼓判を押してくださったので、カメラの前に立てた」とこちらも原作ファンである鈴木の存在が大きな励みになったと話す。照れ笑いをのぞかせた鈴木は「冴子と槇村の関係というのは、あまり今回は深いところまでは描いていないのですが、そこも持ちながら2人に演じていただけたことが、ファンとしてもうれしかった」と目尻を下げていた。
激しいガンアクションも大きな見どころとなる。鈴木は、「『シティーハンター』は半分はずっとふざけているんですが、一方で残りの半分はめちゃくちゃシリアス」と切りだし、「アクションシーンは、ハードなアクションをやっている。特にガンアクションになると大変なことも出てきますが、いままでのガンアクションが入っている日本のどの作品にも負けたくないという想いで、相当レベルの高いものができたという実感があります」と自信をみなぎらせていた。
またステージには、本作のために新録されたエンディングテーマ「Get Wild Continual」を手掛けるTM NETWORKの小室哲哉が駆けつけて、鈴木に花束をプレゼントするひと幕もあった。小室は「今年でTM NETWORKは40周年を迎えています。今日は僕が代表して一人で来ていますが、こんな出来事が起きるとは思っていませんでした。すばらしいこと」としみじみ。鈴木は「『Get Wild』なくしては、『シティーハンター』なしというぐらいの曲」と欠かせない曲だと語りつつ、「『Get Wild』はエンディングテーマ。ちょっとせつない感じになるのが、エンディングテーマにぴったりだなと思っていた。今回は、せつなさもありつつ、より“はじまりの物語”として、これからシティーハンターが活躍していくんだという疾走感があって、“Continual”というのはこういう意味かと思って、楽しませていただいた」とオリジナルからさらに進化した楽曲に惚れ込んでいた。
小室が「次に続け、続けという想い」と続編を待ち望むような気持ちを込めたことを明かすと、鈴木は「ご覧になった方でそう思う方がいたら、『続きが観たい!』といろいろなところで叫んでください」と楽しそうにアピール。「もしこの続きが作れたら『Get Wild』だけとは言わず、『STILL LOVE HER (失われた風景)』の新録や『RUNNING TO HORIZON』もぜひお願いしたい」とシリーズを彩ってきた楽曲についてもおねだりするなど、ファン心をあふれさせた。これには小室も「ありがとうございます。うれしいです。2人に伝えます」とにっこり。佐藤監督は「もう(続編が)決まっちゃいましたね!よかったです」と前のめりになり、周囲を笑わせていた。その佐藤監督は「まさにこの場所で撮影をさせていただいた。そのために新宿警察さんや東京ロケーションボックスさんなど、各方面の方にご尽力いただいた」と数々の協力があって聖地での撮影が叶ったとお礼を述べつつ、「新宿でできるじゃん!という感じがした。もっとやりたい」とやる気満々。最後に鈴木は「『シティーハンター』を知らない方にもぜひ観ていただいて、ファンの方にも『うわ!これ、めっちゃシティーハンターだ!』と思って観ていただきたい。存分に『シティーハンター』の世界を楽しんでください」と熱っぽく呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。
※冴羽リョウの「リョウ」はけものへんに「尞」が正式表記
取材・文/成田おり枝