アン・ジェホン、映画『リバウンド』との運命的な出会いを語る「とても不思議な経験でした」
廃部寸前の弱小バスケットボール部が全国大会を目指すという、韓国全土を熱狂させた奇跡の実話を完全映画化した『リバウンド』(公開中)で主演を務めたアン・ジェホン。「タッカンジョン」「マスクガ―ル」や映画『シークレット・ジョブ』(20)などで知られる実力派俳優のアン・ジェホンが本作で演じたのは、チームを率いる新任コーチのカン・ヤンヒョン役だ。その熱い舞台裏を語ってもらった。
「『リバウンド』の脚本、私のところに来ないかなと思っていたら、出演のオファーがきました」
2012年、交代選手もいないわずか6名の選手で、全国大会決勝進出を成し遂げたカン・ヤンヒョンコーチと、釜山中央高校のバスケットボール部員たち。監督を務めたのは、韓国初の医療サスペンスドラマで日本でもリメイクされ話題となった「サイン」で脚本と演出を担当し、Netflix映画『記憶の夜』(17)なども手掛けたチャン・ハンジュンだ。バスケットボール部の部員役には、「魅惑の人」や「愛の不時着」のイ・シニョン、2AMのメンバーで俳優としても活躍するチョン・ジヌン、「偶然見つけたハル」「女神降臨」のチョン・ゴンジュ、「恋慕」のキム・テクら新鋭俳優たちがキャスティングされた。
アン・ジェホンは映画『リバウンド』との運命的な出会いについて「とても不思議な経験でした」と振り返る。
「偶然チャン・ハンジュン監督がゲストとして出演されたトーク番組(「ユ・クイズ ON THE BLOCK」)を観ていたら、次回作『リバウンド』について簡単に話をされていたんです。その話がとてもおもしろくて、その脚本が私のところに来ないかなと1人で漠然と思っていたら、3日後に出演のオファーがきました。そこから脚本を一気に読んで完全に魅了されてしまって、その日の夕方に『必ず参加したいです』と返事をしました。まさに始まりから運命のように私のもとに訪れた作品でした」。
チャン・ハンジュン監督については「愛される指揮者スタイルの監督です」と表現し「多くのパートの構成員が各自の力量を心地よく発揮しながらも、いつの間にかきっちりと調整されているという印象を受けました。監督のおかげで皆が幸せだったし、大切なことを感じた撮影現場となり、そのすべてがこの映画に盛り込まれています。『リバウンド』はチャン・ハンジュン監督に似ていると思います」とその印象を述べた。