A24史上最高オープニング記録を樹立『CIVIL WAR』10月日本上陸!IMAXほかラージフォーマット上映も
4月12日(金)に北米で公開され、A24史上最高のオープニング記録を樹立、さらに興行収入ランキングで2週連続1位を獲得した『CIVIL WAR(原題)』。このたび、本作が10月4日(金)に日本で公開されることが決定。あわせて、本作のUS版予告が解禁となっている。
今年3月の第96回アカデミー賞で国際長編映画賞、音響賞を受賞した『関心領域』(5月24日公開)や、昨年の第95回アカデミー賞で作品賞ほか7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)といった話題作を世に送り出してきた映画スタジオA24。いまや世界を席巻するA24が、史上最高の製作費を投じたのが本作だ。『28日後...』(03)で脚本を担当した後、長編デビュー作『エクス・マキナ』(15)で第88回アカデミー賞視覚効果賞を受賞する快挙をはたしたアレックス・ガーランド監督のオリジナル脚本で描かれる。
映画の舞台は、連邦政府から19の州が離脱したという近未来のアメリカ。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した「西部勢力」と「政府軍」による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストチームは、ニューヨークから約1300km、戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都、ワシントンDCへと向かう。
今回、解禁となったUS版予告は、アメリカ国内の分断を伝えるショッキングなニュースや大統領の声明とともに、50あるはずの星が2つだけとなった星条旗が揺れ、黒煙が立ち上る異様な風景から始まるもの。そして街中での銃撃戦や爆発が映し出されていく。大統領へインタビューを行うため、ホワイトハウスに向かうジャーナリストチーム。戦場と化した道を進む様子を描くなか、映像の最後にはワシントンのリンカーン記念堂が爆破される衝撃的なシーンも。心臓が跳ねるような緊張感とともに、どこか生々しいリアリティのある映像となっている。予告映像冒頭で語られる、カリフォルニア州とテキサス州の同盟は一見するとイメージしにくいものの、本作に関してガーランド監督は「世界の崩壊がどんなものなのか、おそらく我々の理解は誤っている」と語った。
2020年のコロナ禍に監督自身によって書かれたこの映画は、大統領選を約1か月後に控えた10月4日に日本で公開となる。もはや“対岸の火事”ではなく、現代を生きる私たちを強く揺さぶり警笛を鳴らす本作をぜひ劇場で目にしてほしい。
文/鈴木レイヤ