ジャマイカが国を挙げてサポート!『ボブ・マーリー:ONE LOVE』愛にあふれた撮影現場を収めた特別映像が解禁
全世界でアルバム総売上枚数7500万枚を超えるなど数々の偉業を遺した伝説のアーティスト、ボブ・マーリー。彼の家族がプロデューサーとして参画し、その知られざる激動の生涯を描いた『ボブ・マーリー: ONE LOVE』が5月17日(金)より公開される。このたび本作から、マーリーの祖国ジャマイカで行われた撮影の様子を収めた特別映像が到着した。
『ドリームプラン』(21)のレイナルド・マーカス・グリーン監督がメガホンをとり、『あの夜、マイアミで』(20)のキングズリー・ベン=アディルがマーリー役を演じた本作。ジャマイカ国内が政治闘争で分断状態にあった1976年。身の危険を感じたマーリーはロンドンでアルバム「エクソダス」の制作に勤しみ、世界的スターの階段を駆け上がっていく。しかしその頃、ジャマイカには内戦の危機が迫っていた。
このたび解禁された映像は、ジャマイカで行われた大規模ロケの様子と、その唯一無二の体験と意義を、キャスト陣やマーリー一家を含めた関係者たちが充実の表情で振り返る内容に。独自の文化が育まれ、色とりどりの街並みと自然の産物が共存するジャマイカ。ベン=アディルが「愛にあふれた現場だった」と振り返る撮影現場の様子が、ジャマイカの美しい風景と共に映しだされていく。
マーリーが生まれ育ったトレンチタウンや多くの時間を過ごしたストロベリー・ヒル。地元では“マーリービーチ”という名で知られているブル・ベイなど、マーリーの音楽と信条のルーツとなり、いまもその想いが息づく本物の地で撮影が敢行。また、ジャマイカのアンドリュー・ホルネス首相をはじめ、国を挙げて“英雄”の伝記映画に協力していたことも明かされている。
さらにグリーン監督が「この物語は僕のものではなく、ジャマイカの人々のものだ」と語るように、キャストやスタッフにはジャマイカ出身者が総勢252人も参加。ジャマイカ文化を正しく映しだし、マーリーが音楽を通して世界中に届けたメッセージを余すところなく詰め込むことに情熱が注ぎ込まれた本作。是非とも劇場のスクリーンで、マーリーの愛したジャマイカの魅力を存分に味わってほしい。
文/久保田 和馬