”芸人になる夢”は「叶えたあとも、ずーっと楽しい」と語るニューヨークが、『トラペジウム』高山一実が描いたアイドル像に感服!「只者じゃないです、あの人は」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
”芸人になる夢”は「叶えたあとも、ずーっと楽しい」と語るニューヨークが、『トラペジウム』高山一実が描いたアイドル像に感服!「只者じゃないです、あの人は」

インタビュー

”芸人になる夢”は「叶えたあとも、ずーっと楽しい」と語るニューヨークが、『トラペジウム』高山一実が描いたアイドル像に感服!「只者じゃないです、あの人は」

乃木坂46 1期生、高山一実による同名小説をアニメーション映画化した『トラペジウム』(5月10日公開)。アイドルを夢見る高校1年生の東ゆう(声:結川あさき)が、“東西南北”の美少女を集め、夢に向かって突き進んでいく物語で、原作者の高山も脚本や音楽などに携わり、『ぼっち・ざ・ろっく!』『SPY×FAMILY』などを手掛けるスタジオ、CloverWorksがアニメーション制作を担当した。そんな本作を「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』」で高山と共にスペシャルサポーターを務めていたお笑いコンビ、ニューヨークの屋敷裕政、嶋佐和也がいち早く鑑賞。まさにゆうのように夢を追いかけている若者たちがスターになる瞬間を、番組を通して見守ってきた屋敷と嶋佐。2人だからこそ感じた作品の魅力や、劇中で描かれるアイドル界のリアルを語ってもらった。

「こんなにキラキラした映画はなかなかないぐらい、すてきな作品でした」(嶋佐)

――まずは映画『トラペジウム』をご覧になった感想を教えてください。

屋敷裕政(以下、屋敷)「本当にたまたま、この取材のお話をいただく1週間前ぐらいに原作を読んでいたんですよ。なので映画を観た時は、小説の雰囲気を違和感なく、すごくいい感じに再現しているなと思いました」

嶋佐和也(以下、嶋佐)「僕も原作は読んでいました。映画を観させてもらって感じたのは、本当にキラキラしている、でした。こんなにキラキラした映画はなかなかないぐらい。小説もそうでしたけど、改めてすてきな作品でしたね」

屋敷裕政は「学生時代、芸人になるなんてことは考えられなかった」
屋敷裕政は「学生時代、芸人になるなんてことは考えられなかった」撮影/湯浅亨

――本作のどんなところに魅力を感じましたか?

嶋佐「テンポがいいですよね。ダラダラするようなシーンがいっさいなくて。特に好きなシーンは、一番最後かな。あれはズルいですよね(笑)。泣きそうになっちゃいました。あとは、みんなで歌うシーンとかね」

屋敷「たしかに。ライブのシーンはアニメならでは、ですよね」

嶋佐「あの映像だけでも十分満足できちゃうぐらい!実際にライブを観ているような感覚になりました」

「NSCに入る前、M-1に挑戦して1回戦で敗退した」と語る嶋佐和也
「NSCに入る前、M-1に挑戦して1回戦で敗退した」と語る嶋佐和也撮影/湯浅亨

「オーディションをきっかけに人生が変わっていく子たちを見て本当にリスペクトしていました」(屋敷)

――本作は城州東高校に通う東ゆうが、ほかの3つの方角(西、南、北)にある高校へ足を運び、「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを結成する」という野望から物語が始まります。お2人は「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』」で、まさに女優を目指す女の子たちを近くで見守られていたんですよね。

屋敷「そうなんですよ。オーディションに参加している子たちが、僕らと違いすぎて毎回びっくりしていました。僕らの16歳の時なんて誰の役にも立たない、ただの子どもだったので。オーディションをきっかけに人生が変わっていく子たちをまざまざと見て、本当にリスペクトしていました」

アイドルに憧れる東ゆう
アイドルに憧れる東ゆう[c]2024「トラペジウム」製作委員会

――お2人が16歳ぐらいの頃は、まだ芸人を目指そうとは思っていなかったんですか?

屋敷「目指すという発想がなかったですね。こんな田舎者が東京に出てテレビに出るなんて、リアリティを持って考えられなかったです。本当に目指そうと思ったのは、NSCに入る直前ですね」

嶋佐「僕も大学まで出させてもらったんで、芸人になることは全然考えてなくて。でも、大学3年生の後半ぐらいには、就活はしたくないなとは思っていました」

屋敷「だからゆうみたいに10代の早い段階でアイドルになるという目標を立てて、しかも行動に起こすっていうのはすごいと思いますね。オーディションに応募する勇気すらなかった僕らとは全然違うなと思いました。でも、ゆうの気持ちがちょっとわかる部分もあるんですよ。ゆうってアイドルになりたいという思いを隠して、(のちの)メンバーたちと仲良くなっていくじゃないですか。僕も地元の連れとかには、芸人になりたいってことを恥ずかしくて言えなかったんです。真正面から誘って、もし断られたらどうしよう…と思っていたので、周囲に自身の考えを悟らせないゆうの心理はちょっとわかるな」

嶋佐「僕は逆に、NSCに入る前に何人か誘ってみたんですよ。大学におもしろい同級生がいて、そいつと『M-1グランプリ』にも挑戦したんですけど、スベって一回戦で落ちました(笑)。で、そいつは普通に就活を始めたので僕は地元の同級生を何人か誘ったんですけど、『さすがにやらないよ』って言われて、結局1人でNSCに入りました」

屋敷「アイドルになるためにゆうは、ボランティア活動をして、テレビに出演して…って地道なプランをしっかりと考えていましたけど、僕らは芸人になってからもなにも考えてなかったかもしれないですね。目の前のことを、とりあえずこなしていたって感じです。初めてテレビに出た時に、人生変わるんかなと思ったら、そんな変わらんかったので(笑)。特に僕らは見た目にインパクトがあったりするわけじゃないから、“ある日突然スターに!”はたぶんないやろうなって、活動を始めた序盤から感じていた気はします。『M-1グランプリ』とか『キングオブコント』で決勝に行ったり、優勝したりするしかないんやろうなって思っていました」

嶋佐「たぶん10年ぐらいは売れないんだろうなって思っていましたね。覚悟ってほどでもないんですけど、売れなかったとしても、芸人をやりたいなと思っちゃったから。すぐに売れてやろう!とかは、全然なかったです」

ゆうの計画通り、くるみ、蘭子、美嘉と友人になり、ボランティア活動を一緒にしたり、観光名所でアルバイトをする
ゆうの計画通り、くるみ、蘭子、美嘉と友人になり、ボランティア活動を一緒にしたり、観光名所でアルバイトをする[c]2024「トラペジウム」製作委員会

――現在、ニューヨークが着実にステップアップしていっている現状をどのように感じていらっしゃいますか?

屋敷「危なかったな、ラッキーやなみたいな(笑)」

嶋佐「いま思うと、やっぱりもうちょっと早く売れたかったな(笑)」

「コンビって2人やからバランス取りやすいというか、よくも悪くもシンプルに解決できる」と語る
「コンビって2人やからバランス取りやすいというか、よくも悪くもシンプルに解決できる」と語る撮影/湯浅亨

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