『マッドマックス：フュリオサ』の注目ポイントをファイナル予告から読み解く！イモータン・ジョーの姿を収めた新規場面写真も
全世界を熱狂させ、映画史にその名を刻んだ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)から9年。ジョージ・ミラー監督が放つ“伝説のサーガ”最新作にして、最強の戦士フュリオサの原点を描く『マッドマックス：フュリオサ』(5月31日公開)。公開まで3週間を切り、映画ファンの期待値も日に日に高まりを見せているなか、先日解禁された迫力満点のファイナル予告映像が早くも話題沸騰。そこで本稿では、そのファイナル予告映像から読み解くことができる本作の見どころを、新規場面写真と共にチェックしていこう。
“ウォー・タンク”が進化！15分間のノンストップアクションも
ファイナル予告映像は、フュリオサの宿敵ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)が足を引きずりながら車を追いかけるシーンから幕を開けた。彼が率いる謎のバイク集団の姿や大迫力のドリフトなど、「マッドマックス」サーガの代名詞ともいえるカーアクションが展開していくなか、顔に真っ黒のグリースを塗ってライフルを構えるフュリオサ。さらに禍々しい黒いグライダーで空を飛ぶ敵との空中戦や、火炎放射器による爆炎攻撃など怒涛のアクションがぎっしりと詰め込まれている。
カーアクションが前作からさらにレベルアップした本作の劇中では、荒れはてた地“ウェイストランド”で繰り広げられる15分間にも及ぶ怒涛のノンストップアクションが展開。撮影には総勢52人の登場人物と200人近いスタントマンが参加し、撮影期間はなんと78日間。プロデューサーのダグ・ミッチェルは「見たこともないようなユニークな乗り物が出てくる。本物のウォー・タンクは驚くほど進化していて、まさに要塞のよう。ウォーボーイズたちと完全武装して砂漠を進む」と説明。ファイナル予告にもウォータンクの後部に秘密兵器が設置されている様子が確認でき、いったいどんなアクションが待ち受けているのか期待は高まるばかりだ。
ディメンタス、イモータン・ジョー…宿敵の人物像がカギに!?
ディメンタス将軍が肌身離さず携帯している愛らしい“クマのぬいぐるみ”は、『マッドマックス サンダードーム』(85)に出てきた部族へのオマージュであり、劇中のキーアイコン。衣装デザインを担当したジェニー・ビーヴァンは「信じられないほど理解するのが難しいキャラクターであるディメンタス。彼がクマのぬいぐるみを持っているのは、彼がとても傷ついた人物だからだと思います」と分析。暴君ディメンタスに似つかわしくないぬいぐるみ。このアイテムの真意は劇中で明らかになるのだろうか？
また、前作で鉄壁の要塞を牛耳る絶対的支配者のイモータン・ジョーを演じたヒュー・キース＝バーンが2020年にこの世を去り、本作ではオーストラリア出身のラッキー・ヒュームがその遺志を継いで若き日のイモータン役に。「誰かがこの偉大な男を称えないといけない。私ならできると思った。しかしプレッシャーを感じたことはありませんでした。私がしなければならなかったのは“更新“でした」と語るヒューム。彼が熱心な役づくりに臨んで演じた若きイモータンの人物像にも注目したい。
「マッドマックス」サーガファン必見のギミックがいっぱい！
ファイナル予告映像は『怒りのデス・ロード』の爆走カーチェイスシーンが逆再生で盛り込まれるなど、サーガファン大興奮のシーンの連続。また、本編にはイモータンの息子リクタスや人食い男爵、武器将軍らイモータン軍団の面々など前作に登場したキャラクターが、前作よりも若い姿で次々と登場。彼らやディメンタス将軍軍団として登場する新キャラクターたちの暴れっぷりからも目が離せない。
そして映像のなかでフュリオサが手にしているショットガンは、銃身を切り詰めた“ソードオフ・ショットガン”と呼ばれる殺傷力の高い散弾銃。前作でマックスが携行しているなど、サーガ全作に登場してきたアイコン的な武器でもある。これをなぜフュリオサが持っているのか…。ほかにもサーガ第1作『マッドマックス』で重要な役割を演じた俳優が奇跡的に登場したり、ヘムズワースの妻エルサ・パタキーも出演するなどファン必見のギミックも盛りだくさん。
はたして『怒りのデス・ロード』の“真の主役”ともいわれる怒りの戦士フュリオサはどのようにして誕生したのか。彼女の壮大な復讐はどのような結末を迎えることになるのか。刻一刻とその全貌が明らかになる日が近付いている『マッドマックス：フュリオサ』。映画館の大スクリーンで、ライド感あふれるMADワールドにとことん没入しよう！
文/久保田 和馬
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