カブトムシより四つ葉のクローバー⁉︎トークショーで哀川翔が娘にタジタジ
日本でも大ヒットを記録し、ハリウッドでのリメイク版が制作されたフランス映画『最強のふたり』。同作で主演を務め、フランスの国民的スターの仲間入りを果たしたオマール・シーの主演最新作『あしたは最高のはじまり』(9月9日公開)の公開を記念し、30日に東京・神楽座でトークショー付き試写会が開催された。
“親子の絆”を描いた本作に合わせて、芸能界の仲良し父娘として知られる俳優の哀川翔と、娘で女優の福地桃子が登壇。初めての父娘での映画PRイベントに、朝から親子丼を食べて気合充分の二人。「普通にトークすればいいかな」と、仕事モードの哀川ではあるが、娘とのトークショーに少々緊張しつつ、役者としてではない、父親としての素の表情を見せてくれた。
すでに本作を2回観たと語る哀川は、洒落たオープニングと、一生懸命な登場人物たちの姿にすっかり魅了された様子。「たぶん3回目も観る」と絶賛しつつ「映画は観る角度によって様々な感じ方ができる」と、111本の作品で主演を務めた大御所俳優らしい鑑賞眼を披露。
一方で福地は、オマール・シーが演じるサミュエルの、子供との接し方について「素敵なお父さん」と褒めちぎった。「お父さんというよりは、子供に近いところで接してくれる」という普段の哀川が、サミュエルに似ている部分があると語ると、哀川は恥ずかしそうに笑みを浮かべた。
「子供に好奇心を持たせるのが親の役目。子供が遊んでいるところに親が入るのではなく、親が遊んでいるところに子供を巻き込んでやるほうが、良い関係を築ける」と、5人の子供を育てた父親としての持論を展開する哀川に、福地は「言いたいことはいっぱいあるけど、100点満点のお父さん」と仲の良さをアピール。
また、家での哀川について「植物に優しい」と、意外な一面を明らかにする福地。カブトムシの世話に代わって、最近は四つ葉のクローバーにハマっているという哀川だが、四つ葉のクローバーを育てるキットを買って、出てきたクローバーが全部三つ葉だったというショッキングな出来事を語り、会場は大きな笑いに包まれた。
そんな哀川に、福地からサプライズプレゼントとして、四つ葉のクローバーがデザインされたネクタイが贈られた。それには堪らず最高の笑顔を見せながら「そこまで四つ葉のクローバー好きじゃないんだけどなあ。コレいいね」と喜びを隠しきれない哀川。
今年の10月26日に20歳の誕生日を迎える福地は、来年公開される『あまのがわ』で映画初主演が決定している。20代の抱負として「パクチーを食べられるようになりたい」と言い出した福地に「パクチー食わなくても良いけどな」と、苦笑するパクチー嫌いの哀川。娘が20歳という節目を迎えることについては「面白い10代を駆け抜けてきたと思うので、明るい30代に向かって、悔いのない20代を突っ走ってくれ」と、エールを送った。
哀川と福地のように、強い絆で結ばれた親子の姿が涙を誘う『あしたは最高のはじまり』。是非、大切な人と劇場でご覧いただきたい。【取材・文/久保田和馬】