『マッドマックス:フュリオサ』監督がヤバい改造車を語る!「すべての車はそのキャラを象徴する」
「マッドマックス」シリーズ最新作となる『マッドマックス:フュリオサ』が5月31日(金)に全国公開される。本作で、アニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースも魅了されたというヤバい改造車を徹底紹介するインタビュー&メイキングを含む特別映像が解禁された。
2015年に公開されるやいなや、リアルで圧巻のノンストップ・カーアクションが世界中を席巻し、映画史を変えた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。伝説の創始者である巨匠ジョージ・ミラー監督が再び世界に放つ、伝説のサーガ最新作『マッドマックス:フュリオサ』では、シャーリーズ・セロンが演じたサーガ最強の戦士フュリオサの怒りの“原点”が、アニャとヘムズワースの共演で新たに描かれる。
先日開催された第77回カンヌ国際映画祭では、約7分間のスタンディングオベーションを受けたことでも話題の本作は、海外メディアから「『怒りのデス・ロード』につながる物語は感情的で機知に富み、意図的な野蛮さに満ちている」(INDEPENDENT)、「これまでに作られた最高の前日譚の1つであり、大胆な傑作」(DiscussingFilm)、「一流の世界構築、感情的に共鳴する監督の目、焼けつくようなパフォーマンス、シャープな映画撮影、そして地獄のようなスコアを織り交ぜた本作は、信じられないほどのアクションシーンと、人生と愛について注目に値するヒーローの旅」(IGN)など、大絶賛レビューが続々到着した。
「マッドマックス」シリーズでは、アクション映画の常識を根底から覆す圧倒的な映像体験を味わうことができる。映画を観てまず目を奪われるのは、狂気の沙汰としか言いようがない改造車の数々。クレイジーな改造車は、まるで生き物のようにその存在感を放ち、観る者の度肝を抜く。今回解禁となった映像では、ミラー監督やアニャ、ヘムズワースらが魂を込めた改造車について、熱く語る様子が捉えられている。
“創造神”であるミラー監督は「すべての車は、そのキャラクターを象徴する」と、車両は単なる乗り物ではないと語る。本作では、なんと145台もの車両が登場。ミラー監督は、「『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と『マッドマックス:フュリオサ』を製作する際に注意していたことの1つが、それぞれの登場人物を象徴するような車両を作ることでした。それらの車両は衣装や髪型、武器、そして彼らが持つあらゆる人工物と同じように、キャラクターの延長にあります」と、唯一無二の世界観を生み出す彼ならではの表現方法についてコメント。本作でも、前作『怒りのデス・ロード』を上回るほどパワフルな改造車が多数登場している。
さらにミラー監督は「ディメンタス将軍は、物語のなかで車両を乗り換えます。赤いディメンタスはチャリオット型のバイクに乗り、のちに燃料や戦士たちをより多く手に入れられるようになると、最終的には巨大なモンスタートラックに乗ることになります。そしてそれが彼のキャラクターになるんです。フュリオサは最終的に、大きく進歩したウォー・タンクの製造を手伝うことになり、それが『~怒りのデス・ロード』に登場するウォー・タンクにつながります。彼女の脱出への願いの象徴です。車両はキャラクターたちの一部です」と、物語が進むにつれて車両の変化も楽しめると語っている。
そんな監督の想いを受けて、若きフュリオサとしてハードなカーアクションシーンの数々をこなしたアニャは「いまやどの車も我が子のように大切で、どれか1つなんて選べないです」と、クレイジーな改造車に対して並々ならぬ愛情を明かす。本作では、マッドマックスシリーズの象徴でもあり、荒廃した砂漠を轟音とともに駆け抜ける“ウォー・タンク”や、フュリオサの復讐の覚悟が表れているような威圧感あふれる“クランキー・ブラック”、ディメンタス将軍が乗りこなす3つのバイクを合体させた“チャリオット”や、巨大な6つのタイヤを備えた“シックス・フット”など、個性あふれる狂った車両の数々が登場。本映像でもその姿を、貴重なメイキングシーンと共に堪能することができる。
「作品の奥みとディテールが僕に火をつけました」とヘムズワースが語るように、本作では、ぶっ飛んだ車やバイクがフュリオサの復讐の物語にさらに火をつける。炎と爆音が飛び交うなか、改造車たちは荒野を疾走しながら、命を削るかのような激しいバトルを繰り広げ、砂埃が舞う中で繰り広げられる戦いは、まさにアクション映画の極致だ。映像の最後にアニャから贈られたメッセージ「一緒に最高のライドへ。後悔はさせない」のとおり、常識を超えたスピードとアクションは絶対に見逃せない。明かされるフュリオサの過去と復讐の行方を目に焼き付けるとともに、超ド迫力のカーアクションを劇場で体感してほしい!
文/山崎伸子