小野賢章、“ずとまよ”からのサプライズメッセージに感激!「こんなにうれしいことがあるんですね」

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小野賢章、“ずとまよ”からのサプライズメッセージに感激!「こんなにうれしいことがあるんですね」

スタジオコロリド最新作『好きでも嫌いなあまのじゃく』の公開記念舞台挨拶が5月25日に新宿バルト9で開催され、小野賢章(柊役)、富田美憂(ツムギ役)、柴山智隆監督が登壇。サプライズで主題歌&挿入歌を担当した「ずっと真夜中でいいのに。」からメッセージが到着し、3人が喜びをあふれさせた。

【写真を見る】キャラクターをイメージしたカラーの衣装で登場した小野賢章&富田美憂
【写真を見る】キャラクターをイメージしたカラーの衣装で登場した小野賢章&富田美憂

『ペンギン・ハイウェイ』(18)、『泣きたい私は猫をかぶる』(20)、『雨を告げる漂流団地』(22)に続く、「スタジオコロリド」の長編第4弾となる本作は、“少年”と“鬼の少女”が紡ぐ青春ファンタジー。“みんなに嫌われたくない”という想いから、気づけば“頼まれごとを断れない”性格になってしまった高校1年生の柊が、物心付く前に別れた母親を捜す“鬼“の少女ツムギと出会い、旅に出る姿を描く。Netflix世界独占配信、そして日本劇場公開が同時に展開されており、柴山監督は「前作の『泣きたい私は猫をかぶる』から4年が経ちました。なかなか大変ではあったので、感無量です」としみじみ。「世界同時配信ということで、ネットを見ていてもさまざまな言語で感想が届いています。とてもうれしいです」と反響に笑顔を見せた。

“みんなに嫌われたくない”という想いから、気がついたら“断れない性格”になってしまっていた主人公・柊を演じた小野賢章
“みんなに嫌われたくない”という想いから、気がついたら“断れない性格”になってしまっていた主人公・柊を演じた小野賢章

主人公の柊役を演じた小野は黄色のジャケットにメガネ姿、鬼の少女、ツムギ役を演じた富田はパステルカラーのワンピース姿と、演じたキャラクターをイメージしたカラーのコーディネートで登壇。会場を盛り上げた。小野は「ロードムービーということもあって、柊とツムギがたくさんの人と出会って、いろいろな人の考え方や人生が見えてくる中で、心境に変化が生まれていく。それがすごく丁寧に描かれている。どの世代、どの立場から見ても、共感できるポイントがある」と本作の魅力を語り、富田は「エンドロールの流れる前のシーンは、台本を見た瞬間にキュンキュンしました」とお気に入りのシーンをあげ、小野と同じように幅広い世代に刺さる映画だと熱を込めた。

母親を探しに人間の世界にやってきた鬼の少女・ツムギを演じた富田美憂
母親を探しに人間の世界にやってきた鬼の少女・ツムギを演じた富田美憂

主題歌「嘘じゃない」と挿入歌「Blues in the Closet」の2曲は、「ずっと真夜中でいいのに。」が本作のために書き下ろした。小野と富田、柴山監督も普段から“ずとまよ”の楽曲をよく聴いているというが、富田は「先日ライブにご招待いただいて。観に行ってきました」とニッコリ。舞台の本番のためにライブに参加できなかった小野が「うらやましすぎる!」と悔しがると、富田は「『賢章さんの分まで楽しんでくるぞ』という気持ちで。主題歌も挿入歌も生で聴かせていただいた。作品を観てから曲を聴くと、こういう解釈をするんだと思える。ぜひ繰り返し観て、聴いてほしいなと思います」とライブを大いに堪能した様子。

“ずとまよ”からサプライズメッセージが到着!
“ずとまよ”からサプライズメッセージが到着!

そんななかステージには、「ずっと真夜中でいいのに。」から登壇者にはサプライズでメッセージが到着した。メッセージでは、「柴山監督との話し合いでは、『繊細な方が行きつく場所』というワードが印象に残った」といい、「もともと自分が作っていた欠片とシンクロする部分が多くて、想いを並走して作れたことがすごくよかったです。ラフの映像を見ていて、最初の方に逃げたふたりがトンネルの下で話しているシーンがずっと印象的で。そこで『ツムギは学校に行くという習慣がなくて、知らないんだ』とはっとして。“当たり前に思っていても違う習慣があるふたり”というのも、曲作りのキーになっていました」と曲作りの過程を回想。


さらに「“ずとまよ”のライブに柴山監督と富田さんも来てくださって、その時にこの曲を初披露したんですが、そのあとに柴山監督から感想をまた別でいただきまして。『とっっっっっても楽しかった』と言っていただけてうれしかったですし、富田さんとも初めてお会いできて『はっ…ツムギだ』と、本当に興奮していました。小野さんとも、いつかまたお会いできる機会があればご挨拶をしたいです」と心のこもった言葉が詰まっていた。

柴山智隆監督、感無量
柴山智隆監督、感無量

小野は「こんなにうれしいことがあるんですね。ありがとうございます。とてもすてきなメッセージをいただいた」と感激しきり。富田は「ライブに行かせていただいた時のMCでも、一つ一つの曲に対して、細かくいろいろなピースを集めて作っているとおっしゃっていた。『嘘じゃない』もそういう気持ちで作ってくださったんだなと思うと、心を打たれます」と惚れ惚れとし、柴山監督も「“ずとまよ”さんでしか届かないような、遠くへこの作品を届けてくれるような大事な曲」と改めて感謝していた。

取材・文/成田おり枝

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