「イカゲーム」に「マトリックス」も!「スター・ウォーズ」シリーズをひっくり返す重要作「アコライト」のクリエイター&キャストを総まとめ

コラム

「イカゲーム」に「マトリックス」も!「スター・ウォーズ」シリーズをひっくり返す重要作「アコライト」のクリエイター&キャストを総まとめ

イ・ジョンジェ、キャリー=アン・モスらトップスターが「スター・ウォーズ」に初参戦

ジェダイ連続殺害事件は元パダワンとされるメイの犯行なのか…?
ジェダイ連続殺害事件は元パダワンとされるメイの犯行なのか…?[c]2024 Lucasfilm Ltd.

続いて、「アコライト」のキャストを紹介していこう。主人公メイを演じるのがアマンドラ・ステンバーグだ。独裁国家にデスゲームを強制される近未来を描いた大ヒット作『ハンガー・ゲーム』(12)で、カットニスを姉のように慕う悲劇の少女ルーを演じて印象を残した彼女。本作では元パダワンのミステリアスな戦士役で、トレーラーでは短いナイフを自在に操り、ソルらジェダイたちと激しく闘う姿が描かれている。

「イカゲーム」でエミー賞主演男優賞受賞を果たしたイ・ジョンジェがジェダイ・マスター、ソル役を演じる
「イカゲーム」でエミー賞主演男優賞受賞を果たしたイ・ジョンジェがジェダイ・マスター、ソル役を演じる[c]2024 Lucasfilm Ltd.

かつて彼女が師事したジェダイ・マスターのソル役には、世界中で大ヒットした韓国ドラマ「イカゲーム」に主演し、アジア人初となるエミー賞主演男優賞を受賞したイ・ジョンジェ。トレーラーではオビ=ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーと同じブルーのライトセーバーを操る姿も描かれており、「韓国でも剣術のアクションシーンの経験はたくさんありましたが、ライトセーバーのスキルはまったく違うユニークな挑戦とすぐに気づきました」とコメントしていることから、アクションもたっぷり見せてくれそうだ。

チューバッカでおなじみのウーキー族のジェダイ・マスター、ケルナッカ
チューバッカでおなじみのウーキー族のジェダイ・マスター、ケルナッカ[c]2024 Lucasfilm Ltd.

2人のほかにも、「マトリックス」シリーズのヒロイン、トリニティ役でブレイクしたキャリー=アン・モスもジェダイ・マスター、インダーラを演じている。彼女がフォースを操る姿はトリニティとも重なり、思わず胸が高まる。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)』(15)より2代目チューバッカ俳優として活躍しているヨーナス・スオタモがウーキー族のジェダイ・マスター、ケルナッカ役で出演。『LOGAN/ローガン』(17)でヒュー・ジャックマンの相手役に抜擢され、天才少女として注目されたダフネ・キーンが若きジェダイ、社会派サスペンス『クイーン&スリム』(19)に主演し絶賛されたジョディ・ターナー=スミスが謎の力を持つキャラクターで出演するなど、主役クラスが集結した豪華なキャストに、本作への意気込みがにじんでいる。

ジェダイ・マスターのインダーラとメイのバトルの行方は…?
ジェダイ・マスターのインダーラとメイのバトルの行方は…?[c]2024 Lucasfilm Ltd.

『LOGAN/ローガン』で知られるダフネ・キーン扮する、若きパダワンのジェキ
『LOGAN/ローガン』で知られるダフネ・キーン扮する、若きパダワンのジェキ[c]2024 Lucasfilm Ltd.

名クリエイターたちに支えられてきた「スター・ウォーズ」ドラマシリーズ

ルーカスフィルムのCCOで「スター・ウォーズ:アソーカ」で製作総指揮を務めたデイヴ・フィローニ
ルーカスフィルムのCCOで「スター・ウォーズ:アソーカ」で製作総指揮を務めたデイヴ・フィローニ[c]2024 Lucasfilm Ltd.

「スター・ウォーズ」チルドレンのヘッドランドにとって本作への参加はドリーム・カム・トゥルーな出来事だが、これまでのドラマシリーズも「スター・ウォーズ」愛にあふれるクリエイターによって支えられてきた。その代表格がデイヴ・フィローニだ。「スター・ウォーズ」マニアのフィローニは、アニメーションの世界でキャリアをスタートしたあとルーカスフィルムに移籍。劇場用アニメ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』(08)の監督や「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」などアニメシリーズの総監督や製作総指揮を手掛けてきた。各作品をつなぐ物語で高い評価を得た彼は、ドラマシリーズ「マンダロリアン」で製作総指揮とエピソード監督を担当。ショーランナーのジョン・ファブローと共に単独作として見ても楽しめるエンタテインメントに仕立て上げ、ファンはもちろん初めて「スター・ウォーズ」に触れたファンからも高い支持を獲得した。続く「ボバ・フェット/THE BOOK OF BOBA FETT」、「スター・ウォーズ:アソーカ」で製作総指揮を務めたフィローニは、2023年にルーカスフィルムのCCO(最高クリエイティブ責任者)に就任。「スター・ウォーズ」を支えるキーマンとして活躍している。

「キャシアン・アンドー」撮影時のトニー・ギルロイ
「キャシアン・アンドー」撮影時のトニー・ギルロイ[c]2024 Lucasfilm Ltd.

一方「スター・ウォーズ」への参加を機に、その世界観に魅せられたのがトニー・ギルロイだ。『ボーン・アイデンティティー』(02)にはじまる「ボーン」シリーズなどサスペンスを中心に脚本家として活躍したギルロイは、法廷サスペンス『フィクサー』(07)で監督デビュー。作品賞をはじめ7部門でアカデミー賞にノミネートされ、監督としても高い評価を獲得した。そんな彼が初めて参加した作品が、クリス・ワイツと共同で執筆した『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)。荒くれ部隊の活躍を描いたこの作品は、「ボーン」シリーズを彷彿とさせるハードな展開で多くのファンを唸らせた。さらに『ローグ・ワン』から派生したドラマシリーズ「キャシアン・アンドー」ではショーランナーを担当。反乱軍の汚れ仕事をしてきたキャシアンの過去を描いた本作は、『ローグ・ワン』同様ハードな仕上がり。エミー賞作品賞にノミネートされるなど、高い評価を獲得し、シーズン2の配信が待機している。

ジェダイ・マスター、インダーラを「マトリックス」シリーズのキャリー=アン・モスが演じる
ジェダイ・マスター、インダーラを「マトリックス」シリーズのキャリー=アン・モスが演じる[c]2024 Lucasfilm Ltd.

ファンの期待に応えて壮大なサーガの空白を埋めるように展開してきた「スター・ウォーズ」ドラマシリーズ。それに対し約100年前の世界を舞台にダークサイド誕生を描いた「アコライト」は、これまでにないコンセプトを持った “始まりの物語”だ。ファンはもちろん、誰も見たことがない時代を描いているために、初めて「スター・ウォーズ」に触れる入門に最適な作品といえる。スリルとサスペンスで引き込んでいくストーリー、豪華キャストや個性派クリエイターの参加などトピック満載。シリーズに新風を巻き起こす、エンタテインメント大作となるだろう。


文/神武団四郎

スター・ウォーズ最新作を徹底解剖!「アコライト」特集【PR】
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