『マッドマックス:フュリオサ』が初登場No. 1!多彩なフォーマット&リピーター戦略で“前作超え”へ爆走開始

コラム

『マッドマックス:フュリオサ』が初登場No. 1!多彩なフォーマット&リピーター戦略で“前作超え”へ爆走開始

5月31日から6月2日までの全国映画動員ランキングが発表。前週初登場1位スタートを飾った『帰ってきた あぶない刑事』(公開中)と、公開8週目を迎えた『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)、そして『マッドマックス:フュリオサ』(公開中)が熾烈なデッドヒートを展開。見事No. 1の座を勝ち取ったのは、『マッドマックス:フュリオサ』だ。

ついに公開された『フュリオサ』に、“マッドマックス狂”が早くも熱狂!

『怒りのデス・ロード』の“真の主役”フュリオサの過去が描かれる『マッドマックス:フュリオサ』
『怒りのデス・ロード』の“真の主役”フュリオサの過去が描かれる『マッドマックス:フュリオサ』[c]2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

2015年に公開され、再上映なども含めて興収約20億円の大ヒットを記録した『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)の前日譚に当たる物語が描かれる『マッドマックス:フュリオサ』。全国361館で867スクリーンという大規模で公開された同作の初日から3日間の成績は、観客動員19万9163人、興行収入は3億1857万6140円。前作『怒りのデス・ロード』が届かなかった“初登場1位”を成し遂げ、無事にリベンジを果たした。

前作でフュリオサ役を演じたシャーリーズ・セロンに代わり、アニャ・テイラー=ジョイが若き日のフュリオサを熱演。敵役を「マイティ・ソー」シリーズでおなじみのクリス・ヘムズワースが演じ、メガホンをとるのはもちろん「マッドマックス」シリーズの生みの親であり、これまでのシリーズ全作を手掛けてきたジョージ・ミラー監督。作品の世界観は前作からほとんど変わることなく、引き続きテンションの高いカー&バイクアクションが満載の2時間半。MOVIE WALKER PRESS会員のレビューを見る限り、前作のファンからもおおむね好評のようだ。

ジョージ・ミラーが生み出した世界観に、シリーズファンも大興奮
ジョージ・ミラーが生み出した世界観に、シリーズファンも大興奮[c]2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

日本よりもひと足先に公開された北米ではサマーシーズン随一の書き入れ時として知られるメモリアル・デーの連休に公開されながらも、ほかの作品に押されて苦戦を強いられていると伝えられている『フュリオサ』だが、日本では国内の並いる話題作のなかで混戦を断つことに成功。その決め手となったのは、やはり前作の大ヒットの後押しとなった熱狂的なファン“マッドマックス狂”の存在であろう。


今作は通常の字幕版や日本語吹替版に加え、IMAXや4D、Dolby Cinema、ScreenXといった多様なラージフォーマットでの上映が行われていることもあり、それぞれのフォーマットをまたいでリピートする観客がすでに相次いでいるとのこと。こうしたラージフォーマットでの興行シェアは約30%を占めているとも発表されており、今後の成績アップと前作超え達成への重要なカギとなることは間違いない。

さっそく応援上映の開催も決定!
さっそく応援上映の開催も決定![c]2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

また、公開初日から配布されている入場者プレゼントの「日本限定!スペシャルアート・ステッカー」も6月7日(金)から第2弾、6月14日(金)から第3弾の配布が控えており、さらに6月13日(木)には新宿ピカデリーで応援上映の開催も決定。日本のアニメ作品では定番化しているこうしたリピーター戦略が、洋画のビッグタイトルでここまで万全というのも珍しい。こうした取り組みは、長く続く“邦高洋低”の流れに一矢報いるものとなるのだろうか。

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