映画とゲームの垣根を超えて偉大なクリエイターが邂逅!『マッドマックス:フュリオサ』ジョージ・ミラー&小島秀夫が対談

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映画とゲームの垣根を超えて偉大なクリエイターが邂逅!『マッドマックス:フュリオサ』ジョージ・ミラー&小島秀夫が対談

「マッドマックス」シリーズ最新作となる『マッドマックス:フュリオサ』が現在絶賛公開中。このたび、「マッドマックス」サーガの創造主として後進のクリエイターたち大きな影響を与えたジョージ・ミラー監督と、「DEATH STRANDING」、「メタルギア ソリッド」シリーズなどで知られる世界的ゲームクリエイターの小島秀夫監督によるスペシャル対談が実現。“天才”2人が互いを讃え合う映像が公開となった。

フュリオサの腕や髪の毛の変化に小島監督が注目
フュリオサの腕や髪の毛の変化に小島監督が注目[c] 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

リアルで圧巻のノンストップ・カーアクションが世界中を席巻し、映画史を変えたとも称される『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)。本作はその前日譚であり、シャーリーズ・セロンが演じた最強の戦士、フュリオサの原点がアニャ・テイラー=ジョイの主演で描かれる。

憧れのミラー監督と久々に再会した小島監督は少年のように目を輝かせると、「演出がうますぎる!いつも常に勉強させていただいています。セリフなしで、映像で全て見せてくれるというのが、観客と作り手のリズムというか…」と、作品のディテールについて大絶賛。対するミラー監督は、小島監督の深い考察と、クリエイターならではの視点に驚嘆の声を上げると、映画について監督ならではの持論を展開。映画制作を“タペストリー”に例え、「映画全体にわたり糸を通していくわけです。映画についての比喩の一つには、視覚的音楽だというものがあります。また、全体の模様を作るモザイクアートでもあると言われます。私が好きな比喩は“映画はタペストリーである”というもので、糸を通して絵を描いていくというものです。物語を通して糸をたどっていくとタペストリーの絵が見えてくるのです」とコメント。続けて小島監督が、フュリオサの腕や髪の毛の変化を通じて、彼女の感情や成長を表現していることに言及。自身のゲーム制作でも「ビジュアルで語ること」を重視し参考にしていると、改めて監督に敬意を示していた。

このほか、作品の細部に至るまでたっぷりと天才同士がハイレベルなトークを展開。「左腕と髪を失ったフュリオサの変貌」、「ディメンタス将軍の“色”の変化」、「個性豊かな改造車が、それぞれのキャラクターや関係性を表している」ことなど、作品の魅力をさらに深く理解するための貴重な裏話が語られていく。

バイカー軍団を率いるディメンタス将軍
バイカー軍団を率いるディメンタス将軍[c] 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

対談の締めくくりには、小島が「ジョージ監督は僕のメンター。今後もずっと映画を作っていただいて、勇気と元気をください!」と語りかけると、ミラー監督も「あなたにそう言ってもらえて、とてもうれしいです。『DEATH STRANDING』を見て、その成果を目の当たりにしてこう感じました。まるで“クリエイティブな兄弟”だとね。こんな会話を今後もずっと続けて行きましょう!ありがとう!」と返すなど互いにエールを贈り合う微笑ましい場面も。

ノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンなどハリウッドの人気俳優や監督が多数登場した「DEATH STRANDING」。2025年にリリースされるその続編にはミラー監督も出演予定とのこと。映画とゲームの垣根を越えて通じ合う2人のクリエイターが交わした熱い言葉の数々は、世界中の人々の心を動かしてきた者ならではのコメントであり、今回の対談は「マッドマックス」ファン垂涎の映像となっている。小島監督も大絶賛する『マッドマックス:フュリオサ』の衝撃をぜひ劇場で体感してほしい。


文/平尾嘉浩

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