奈緒主演映画『先生の白い嘘』相関図でゆがんだ人間関係をおさらい!
鳥飼茜の同名コミックを奈緒主演で実写映画化した衝撃作『先生の白い嘘』が7月5日(金)より公開される。このたび田辺桃子、井上想良、板谷由夏、ベンガルと、物語にさらなる深みを与える登場人物たちの新場面写真が到着し、ゆがんだ人間関係を示す相関図も解禁された。
本作は、1人の女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映しだしたヒューマンドラマ。原作コミックは連載が開始されるや否や、衝撃的な内容が口コミで広がり、累計部数100万部を突破している。誰もが目を背けたくなるような感情を、痛々しくもリアルに描き切った渾身の一作だが、実写映画では、男女の性差に翻弄され葛藤する主人公の原美鈴を奈緒が演じる。共演陣には猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介らが名を連ね、狂気的愛憎の四角関係と観る人の心の奥底を抉るストーリーが描かれていく。
解禁された相関図は、一見すると高校教師の美鈴を中心に、高校の生徒たちと、学生時代からの友人関係というシンプルな相関図に思えるが、各登場人物たちのキャラクター紹介を見てみると、いびつな人間関係が見えてくる。美鈴(奈緒)は、6年前に親友である美奈子(三吉彩花)の彼氏、早藤(風間俊介)から無理やり肉体関係を迫られ、その後も親友の美奈子には何も言わずに、早藤との関係を続けてしまう。
美奈子も美鈴のことを親友と言っているが、地味で控え目な美鈴をどこか下に見ており、長年付き合っている彼氏の早藤にプロポーズされたことに浮かれている。早藤は、不動産会社の営業マンで自分の勤める会社の取締役の娘である美奈子と婚約。婚約者の美奈子に見せる顔とは別に暴力的な支配に悦びを感じるサディスティックな一面を持ち、6年前から美鈴を凌辱し続けている。
本音を隠し生きているのは、大人たちだけではない。美鈴の担任の生徒である新妻(猪狩蒼弥)、三郷(田辺桃子)、和田島(井上想良)らが、物語により深みを与える。新妻は、バイト先の人妻と自分の意思に反して身体の関係を持ってしまったことに悩んでいた時、美鈴も同じように性に対する感情を抱えていることに気づく。そして、教師と生徒という禁断の関係もいとわず、美鈴に惹かれていく。
新妻の中学からの同級生である三郷は、整った容姿から男子生徒からの人気も高い。三郷は女好きなクラスのムードメーカーである和田島に、わざと身体を触らせて、和田島にあるお願いごとをする。解禁された場面カットでは、三郷がはだけた胸元を抑える艶っぽい表情を見せる。和田島は、三郷から聞いた新妻のトラウマを悪気なくクラス中に暴露し、物語を大きく動かす。さらに美鈴の通う心療内科クリニックの清田恵里(板谷由夏)、新妻の祖父で植木屋の池松和男(ベンガル)など、個性あふれる登場人物たちの場面カットも解禁となった。今後も気になる本作の続報を待ちたい。
文/山崎伸子