世界も注目する作家性!甲斐さやか監督最新作『徒花-ADABANA-』永瀬正敏撮影のキャラクタービジュアル

映画ニュース

世界も注目する作家性!甲斐さやか監督最新作『徒花-ADABANA-』永瀬正敏撮影のキャラクタービジュアル

長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』(19)が第14回JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞するなど、国内外で注目を集める甲斐さやか監督の最新作で、日仏合作映画の『徒花-ADABANA-』が10月18日(金)に公開。本作に出演する永瀬正敏が撮影したキャラクタービジュアルが解禁となった。

【写真を見る】永瀬正敏が撮影したアーティスティックな『徒花-ADABANA-』のキャラクタービジュアル
【写真を見る】永瀬正敏が撮影したアーティスティックな『徒花-ADABANA-』のキャラクタービジュアル[c]2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ

本作は甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品。タイトルの「徒花(あだばな)」とは、咲いても実を結ばずに散る花、「無駄な花」を意味する。国家により、ある“最新技術”を用いて“延命治療”が推進されたそう遠くない現代。一定の階級より上の人間たちが病に侵された時、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供されたら?そして、病の身代わりになってくれたら?という命がテーマの問題作になっている。

主演は『こちらあみ子』(22)、『福田村事件』(23)、『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(23)と話題作が立て続けに公開されている井浦新。井浦はプロットが出来上がる前から本作の出演を熱望していたそうで、「甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めてうかがった時、身震いしたことを覚えています」と作品への想いを語っている。また、井浦と同じく、本作の世界に惚れ込んで参加を即決したのが、『あのこは貴族』(20)で第35回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞した水原希子。水原もまた、「徒花はいまの時代だからこそ、恐ろしくリアリティがあります」とコメントを寄せている。

このほか、『ドライブ・マイ・カー』(21)での演技が高く評価された三浦透子に、『三度目の殺人』(17)でブルーリボン賞助演女優賞、『最初の晩餐』(19)で第34回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞した斉藤由貴。さらに、国内外の映画監督に愛され、日本アカデミー賞を4度受賞した経歴を持つ永瀬正敏という錚々たる実力派俳優陣がそろい踏みしている。

『徒花-ADABANA-』に出演の三浦透子
『徒花-ADABANA-』に出演の三浦透子[c]2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ

そしてこの度、永瀬が撮影した本作のキャラクタービジュアルもお披露目に。このビジュアルについて永瀬は、「『自分』と、すべてを身代わりになってくれる、もう一人の自分の『それ』をデカルコマニー(転写)で演出したデザインとなります。自分と『それ』は一見同じの様で、全く同じではない。生き写し、完璧なコピーではない『それ』のビジュアルは、美しさかつ不穏さが解き放たれているビジュアルに仕上がっています」と説明している。


観る者の倫理観を揺さぶるであろう『徒花-ADABANA-』。甲斐監督が紡ぎ出す繊細かつ圧倒的に作りこまれた世界観でどのように描かれるのか?スクリーンで目撃してほしい。

作品情報へ