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【ネタバレレビュー】「スター・ウォーズ」史に残る凄惨さ…「アコライト」第5話、最初から最後まで衝撃しかない!

コラム

【ネタバレレビュー】「スター・ウォーズ」史に残る凄惨さ…「アコライト」第5話、最初から最後まで衝撃しかない!

お前だったのか…明かされたシスの正体!その目的とは?

ジェキとシスの対決に話を戻そう。仮面を脱がず戦い続けるシス。しかし、ジェキはその仮面を割ることに成功する。正体は、メイをこの星に連れてきた青年カイミール(マニー・ジャシント)だった!それだけでも、「えっ!?」と思うのだが、正体を知られたカイミールは瞬時にジェキに反撃し、彼女を殺してしまう!第4話でオーシャに対し優しい言葉をかけ、視聴者の好感度を上げたジェキが命を落とすのだから、これはショック!!さらに、前話までしばしば活躍を見せた若きジェダイ、ヨードもカイミールに首をひねられて絶命。これを凄惨と言わずして、なんと言おう? 

【写真を見る】あなたは予想できた?ついに明かされた仮面を被ったシスの正体!
【写真を見る】あなたは予想できた?ついに明かされた仮面を被ったシスの正体![c] 2024 Lucasfilm Ltd.

軽薄そうな雰囲気はどこへやら…本来の狂気をさらすことになったカイミールことシスの男
軽薄そうな雰囲気はどこへやら…本来の狂気をさらすことになったカイミールことシスの男[c] 2024 Lucasfilm Ltd.

シスことカイミールの大虐殺により、この星で生き残ったジェダイはソルだけとなった。ソルとカイミールの禅問答をまじえたバトルはさらに続く。ソルが「名を名乗れ」と言えば、カイミールは「名などない。だがジェダイどもはシスと呼ぶかもな」と答える。ここまでの解説では便宜上、赤いライトセーバーを持つ者をシスと述べてきたが、「アコライト」の劇中で“シス”という単語が出てきたのは、これが最初である。

カイミールの望みは「自由」だと言う。「ジェダイに気兼ねなく俺の力を使える自由。俺自身の教え子(=アコライト)が欲しい」。これまた意味深な発言。さらにカイミールは言う「2人とも、“原点”に戻ったな」。この“2人”とはソルとカイミールを指すのだろうか?

“原点”に戻ったのは彼らだけではない。メイとオーシャの姉妹もまた、子どものころのようにハグして和解したかに思えた。が、こちらも事は簡単に収まらない。かつてジェダイの教育を受けたオーシャはジェダイを正義、一方メイは「(ジェダイに)洗脳された」と語るなど彼らを悪と考えており、真逆の捉え方をしていることがわかる。なぜメイがそう思っているのか?という謎を残す問答だ。

メイはオーシャがジェダイによって「洗脳されている」と訴えかける
メイはオーシャがジェダイによって「洗脳されている」と訴えかける[c] 2024 Lucasfilm Ltd.

オーシャはジェダイを信じ、メイに罪を悔い改めるように言う
オーシャはジェダイを信じ、メイに罪を悔い改めるように言う[c] 2024 Lucasfilm Ltd.

メイとオーシャは互いを責め、「マスター選びを誤った」と言い合う。メイのマスターはカイミール、オーシャのマスターはソル。2人がなにを、どう誤ったのかは、この会話では明らかにされていないが、これは本シリーズの最大のミステリーであり、今後解き明かされだろう。

いやはや、ここまで語ってきただけで、情報量の多さは想像できるに違いない。しかし第5話はラストにも衝撃を用意している。フォースでオーシャを気絶させたメイは、長い髪を切り落として妹になりすまし、ソルの元へと向かう。一方、傷ついて気を失ったオーシャにはカイミールが近寄ってくる。マスターの逆転現象!?いや、これまたそう簡単ではないだろう。なにしろジェダイ殺しのメイの最終目標はソルの命を奪って妹を取り戻すことだ。しかし、その妹はカイミールの手に落ちようとしている。

ブレンドクでいったいなにがあったのだろうか?
ブレンドクでいったいなにがあったのだろうか?[c] 2024 Lucasfilm Ltd.

とにもかくにも、ここまでの「アコライト」で、見終わってこんなにも腰が落ち着かなくなるエピソードはなかった。オーシャとメイ、ソルとカイミールの物語はこの後も二転三転するだろう。どんなゴールが待つのか?ハッピーエンドは訪れるのだろうか?悲劇として終わるのか? カイミールとの会話しかり、たびたびソルの過去に暗い闇のようなものが暗示されており、16年前にメイとオーシャの故郷ブレンドクで起きたことが関係しているのではと推察されるが、いったいなにが起きたのか?残るは3話。引き続きウォッチしていかないことには収まりがつかない。

文/相馬学

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