「涙の女王」キム・スヒョンに多くのファンが熱狂!爆笑と感動のジャパンファンミーティングに密着
Netflix「週間グローバルTOP10」(テレビ・非英語部門)で、15週連続の週間グローバルトップ10入りと記録を更新していた大ヒットドラマ「涙の女王」。地方出身の弁護士ヒョヌと財閥の令嬢ヘイン、夫婦仲が冷え切った2人が人生の危機に直面し、関係を修復していくラブコメディだ。心優しい夫ヒョヌを演じ話題の中心となったキム・スヒョンのファンミーティング「2024 KIM SOO HYUN ASIA TOUR in JAPAN『EYES ON YOU』」が、横浜・ぴあアリーナMMで開催された。
暗転し、『シークレット・ミッション』(13)や『10人の泥棒たち』(12)、「太陽を抱く月」などキム・スヒョンの全キャリアを振り返る映像が観客の期待をかき立て、正面ステージの扉がゆっくりと開く。スモークの中から登場したキム・スヒョンの1曲目は、Crush「미안해 미워해 사랑해」(Love You With All My Heart)」。ファンミーティングの取材では、韓国のトップ俳優たちの歌の上手さにしばしば驚かされてきたが、やはりキム・スヒョンは業界随一の歌唱力。以前のファンミーティングにも増して伸びやかでブレのない正確なボーカルは、実に心地が良い。
韓国芸能界随一のボーカル力と観客を笑顔にする抜群のトーク力を披露
「미안해 미워해 사랑해」(Love You With All My Heart)」はご存じ「涙の女王」のOSTで、ファンもとても大切に聴いてきた曲だ。そのせいか「一曲目は上手に歌いたいといつも思ってるんですが、この歌は一層緊張してしまいますね…(自分の手を指しながら)こんなに震えてます(笑)」という、何ともチャーミングな本音からファンミーティングは始まり、圧倒的な歌の完成度で、開始するや否や「涙の女王」の世界へ会場のファンを誘って行った。そして当日は本人にとってもひときわ思いのこもる理由がある。「実はこれは秘密なんですけれども…この会場に僕の家族が来ています!」大切な家族とファンたちに見守られながら、第一部がスタートした。
「涙の女王」の世界的ヒットを受けてか、会場には今日初めてキム・スヒョンに会いに来たという方々の姿も。その多さに「『涙の女王』、(自身が演じた)ペク・ヒョヌ、そして監督さん、作家の方にお礼を伝えたいです。『涙の女王』をご覧になって来てくださったのだとすると、これからたくさん見ていただける作品がたくさん残っていますね…。(日本語で)全部見てください!」と感慨深げだ。
最初のコーナーは「龍頭里写真館」。「涙の女王」で、ヒョヌの実家がある地名として登場する“龍頭里”を冠したこの企画は、キム・スヒョンのinstagramの公式アカウントに投稿された写真を見ながら、そのビハインドをクイズ形式で聞いていく。1日目とはまた異なる個性的な一枚がお披露目されるなか、特に会場を盛り上げたショットが撮影中の一コマ。「見た目よりも痩せて見えなきゃいけなくて」というらしいが、何やら意味ありげなポーズで、ファンはビハインドに興味津々だ。
「ハンティングのシーンなんですが、本当に暑かったです。他の俳優さんにも合うようなその衣装を着なければならず、ダブルのコートを着ている方もいたので幸い僕はまだ涼しいほうでした。撮影チームのスタッフが撮ってくれたんですが、隣で撮影中の俳優の方々やスタッフに見られてはいけないと思ったらしくて、『もう早く撮ったからこっち来て!』って僕のことを呼んでました…僕って恥ずかしいんですか?(ポーズの意味を聞かれ、日本語で)“私もできるんや”ですね(会場笑)。」
今明かされる「涙の女王」名シーンのビハインド&懐かしの流行語にも興味津々!
続いて、私達が愛する俳優・キム・スヒョンの魅力を確認していく「エクスクルーシブ!スヒョンのコメンタリー」。これまでキム・スヒョンが演じてきたキャラクターの名シーンを選りすぐり、この場での生コメンタリーを楽しんでいく。
まずは「涙の女王」より。妊娠の知らせに喜んでいたヒョヌとヘインだったが、子どもは生まれてくることが出来ず、夫婦はその後別々の部屋を使うことに。ベッドに倒れ込んだヒョヌが、部屋の天井に貼ってある星を見て涙を流すシーンだ。
妊娠についての描写がある重みのある場面であり、「ファンミーティングでこんな悲しいシーンをお見せするなんて…」と本人も語るほど、多くの方が胸を痛めたエピソードだ。キム・スヒョン本人も「たしかに、自分としてはいい演技をしたいと欲も出ましたし、怖い気持ちもありました。どんなふうに表現したらいいのか、とても悩みましたね」とプレッシャーがあったことを明かした。
さらに、華やかな過去を持つ一方で誰よりも心優しい人物というボムジャおばさんを演じたキム・ジョンナンとの共演エピソードも語られた。
「実は、ボムジャさんは隠れた“涙の女王”だったんです。本当に激しい感情を表すシーンもたくさんあり、気苦労が多かったようです。ボムジャさんとの最初の撮影が刑務所での場面だったんですが、キム・ジョンナン先輩にものすごいエネルギーを感じたんですね。僕の方が気を引き締めて一生懸命頑張らなければ、ペク・ヒョヌというキャラクターがかすんでしまうと怖いくらいでしたね」。
次は、いま話題の日本語を知って日本の魅力を感じてもらう「Learning About Japan」。ところが最初に「お疲れサマンサ」というかなり昔の流行語が登場し、ざわつく会場。雰囲気を察したキム・スヒョンも「皆さん笑ってますけど…これって使いますか?」と問いかけ、怪訝な様子だ。何と最近、TikTokで再流行しているという。リバイバルしている懐かしい言葉に「(日本語で)エモいよね!」と納得したキム・スヒョン、「お疲れサマンサ!」とノリノリで挨拶。
二つ目に登場した言葉は「推し」。もちろんこれは、ファンにとってのキム・スヒョンを指す言葉だ。そして今日という日に駆けつけた会場のファンもまた、彼にとっての大切な“推し”だ。「少し前に漫画がありましたよね…読んでたことがバレてしまいましたね(笑)。つまり“推し”というのは、ものすごく大きな力がある言葉ですよね」というキム・スヒョンのコメントにも、何だか胸がジーンとする。