公開2週目でNo. 1に立った『ルックバック』“1700円均一”の入場料金、ODSの意味を考える

コラム

公開2週目でNo. 1に立った『ルックバック』“1700円均一”の入場料金、ODSの意味を考える

『それいけ!アンパンマン』と『ディア・ファミリー』が熾烈な2位争い!

『映画 それいけ!アンパンマン  ばいきんまんとえほんのルルン』は2位に
『映画 それいけ!アンパンマン  ばいきんまんとえほんのルルン』は2位に[c]やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV [c]やなせたかし/アンパンマン製作委員会 2024

さて、ここからは再びランキングに目を向けていきたい。前週シリーズ35年の歴史で初めて“1位”に輝いた『映画 それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』(公開中)は、この週末3日間で動員7万8300人、興収1億150万円をあげて2位に。累計成績では動員24万人、興収3億円を突破した。

また、公開4週目を迎えた『ディア・ファミリー』(公開中)は前週に引き続き3位をキープしており、週末3日間で動員7万4600人、興収1億400万円と、2位の『それいけ!アンパンマン』に迫る好成績。累計成績では動員80万人、興収11億円を突破。こちらも好調が続く『九十歳。何がめでたい』(公開中)は4位をキープし、累計成績で動員55万人を突破。興収は7億円に迫ろうとしている。

マイケル・マン監督最新作『フェラーリ』は5位に初登場
マイケル・マン監督最新作『フェラーリ』は5位に初登場[c] 2023 MOTO PICTURES, LLC. STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

新作では2作品がランクイン。5位に初登場を果たしたのは、『ヒート』(95)から「TOKYO VICE」まで、硬派な作品を手掛けさせたら右に出る者がいない巨匠マイケル・マン監督の8年ぶりの長編監督作『フェラーリ』(公開中)。“F1界の帝王”と称されたフェラーリ創業者エンツォ・フェラーリのとある1年間を描く物語で、アダム・ドライバーがエンツォ役を、妻ラウラ役をペネロペ・クルスが、エンツォの愛人リナ役をシャイリーン・ウッドリーが演じている。

さらに7位には、「コードギアス」シリーズの新作アニメーション12話を全4幕に分けて劇場上映する『コードギアス 奪還のロゼ 第3幕』(公開中)が初登場。他に、公開13週目を迎えた『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)はワンランクアップの6位となり、累計興収153億円に到達。そして、前週トップテン圏外となった『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(公開中)が2週ぶりにトップテン圏内に返り咲きを果たし、10位にランクインしている。

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は興収153億円を突破!
『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は興収153億円を突破![c]2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

以下は、1~10位までのランキング(7月5日〜7月7日)
1位『ルックバック
2位『映画 それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
3位『ディア・ファミリー』
4位『九十歳。何がめでたい』
5位『フェラーリ』
6位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
7位『コードギアス 奪還のロゼ 第3幕』
8位『クワイエット・プレイス:DAY 1』
9位『言えない秘密』
10位『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』

今週末は、原泰久の人気コミックを山崎賢人主演で実写映画化した「キングダム」シリーズの第4弾にして最終章『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)などが公開を控えている。シリーズ3作連続で興収50億円を超えている「キングダム」シリーズ。その集大成となる注目作だけに、初週の成績に大いに注目したい。


文/久保田 和馬

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