『お隣さんはヒトラー?』ピーター・バラカン&吉川美代子によるスペシャルトーク公開!
<コメント>
●副島淳(タレント)
「数奇な運命で導かれた隣人同士。この2人が織り成す様々な感情を動かす物語の数々に酔いしれました。ユーモアからの後半のスリル満点な展開の振り幅の大きさにエンタテインメントとしての要素が溢れんばかりに詰まっています。2人の関係性がジリジリ、ヒリヒリゆっくりとしたペースで細かく変わっていく様子を俳優陣が圧巻の演技力で表現し、没入感たっぷりになってからの怒涛のラストへ向かっていく様に一種の愛の物語のように観終わったあとに色鮮やかな気持ちになりました」
●ハリー杉山(タレント)
「これまでのヒトラー作品とは違う角度から描かれた、絶望的な悲しさと、怒りの奥に生まれる友情。長い歴史と人間の恐ろしさを思い出しながら新たな感情に戸惑う一方、クスッとも笑える、心が温かくなるような唯一無二な作品です」
●春香クリスティーン(タレント)
「重い題材なだけにどのように描かれているのか気になっていましたが、思いもよらない角度からのアプローチでした。物語のほとんどが隣り合う2軒で完結し、深く描かれている人物もたった2人だけ。それにも関わらず、それぞれが抱える背景事情、歴史の重み、そしてリアルな表現により奥行きの深い作品に。『隣人同士』という設定だからこそ、より身近に捉えることができ、もし自分だったらどんな心境になるだろう、どんな行動に出るだろうと考えさせられました」
●マライ・メントライン(ドイツ公共放送プロデューサー)
「『疑心暗鬼』と『執着』を極限まで極めると、その果てに存在するのは、自らが積み上げた見解の成就なのか崩壊なのか。本作ではそのあたりの機微というものが実に良く描きだされている。けっきょくのところ『真相』なるものは、常に個人の想像力あるいは妄想力の、微妙に一枚上のポジションに存在するのだ。二人のオヤジが織り成す『深掘りしすぎな世界』のハーモニー、その大いなる皮肉に涙せよ。一応コメディだけど」
文/サンクレイオ翼